野鳥の「密集度」と耐伝染病性には、なにか相関があるのだろうか?

 David Hambling 記者による2020-6-3記事「Why U.S. Air Force’s CLEAVER Could Be A Step Change In Air Weapons」。
    輸送機であるMC-130Jの荷室から、木箱入りの、1万5000ポンドのBLU-82(中味は、硝酸アンモニウムとアルミ粉をゲル状にしたスラリー爆薬)を投下して、ジャングル内にヘリパッドを一挙構成したり、敵兵の心理を動揺させる……。
 これは昔からあった。

 米空軍は、その進化形を実験しつつある。CLEAVER(荷台発射式延長射程飛翔物)という。
 木箱を輸送機の後部ランプドアから滑らせて落とすところまではいっしょだが、中味の弾薬はエンジン付きで、翼も展張して自力飛行する。

 最終的にはスウォームを狙うらしい。

 ※ありふれた輸送機を対ゲリラ用の爆撃機に転換できる、荷室から滑り落とす簡便な兵装の開発は、日本独自で進めたらいい。これこそ、輸出向きだしね。とりあえず、バッタの大群が攻めて来たときに、薬剤を投下する役に立つだろう。

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 2020-6-5記事「Cancer acts like bacteria to resist drugs」。
  ポリメラーゼは、RNAやDNA形成の触媒となる酵素だが、どうやらこれには二種類あるらしく、抗癌剤の攻撃を受けているときには再現忠実度を下げてみずから変異しようとする。そしてサバイバルがうまくいったなら、こんどはその、うまくいった変異遺伝子を、高忠実度で複製するモードに戻るという。
 このようにして癌細胞も、みずからを変革することによってサバイバルして行くらしい。

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 Matt Ridley 記者による2020-6-6記事「Could the key to Covid be found in the Russian pandemic?」。
    1889から1890にロシアから全欧に伝播したインフルエンザのパターンはとても参考になる。
 今の新コロと似ていて、子供は罹らず大人が罹った。また女よりも男が圧倒的に多く感染した。

 あまりにも伝染スピードが速いので、当時のルーモアとして、人ではなく鉄道そのものが病原体を運んでいると言われた。

 結論。今の新コロも、長期的には、致死率が低下する。とはいえ、インフルエンザと同じで、いったん消えたように見えても完全消滅はしないで、何年かすればまた流行する(これは短期の第2波とは別の話である)。しかし数年後の再流行時の致死率は、今ほどではない。