こんどはフォート・ブラッグでクラスター発生。

 David Alman 記者による2020-7-1記事「Bring Back the Seaplane」。
          1941-12-8に日本軍が奇襲開戦したとき、比島所在のB-17は5割近くが地上でやられたが、45機あった海軍哨戒航空隊所属のPBYカタリナ飛行艇は43機が無事だった。
 戦前計画により、湖沼、海岸、河川に分散駐機するようにしていたからだ。

 1950年代に米国は、「R3Y トレードウインド」 および、「P6M シーマスター」の2つの飛行艇を開発した。後者は亜音速機で、3万ポンドの荷物を1000浬運搬できた。両機ともに、空中給油機に改造された。

 1950年代の飛行艇は、9フィートの波高、時速25マイル以上の強風下でも運用できた。

 「P3Y トレードウインド」は、今日の「V-22 オスプレイ」以上のペイロードを、より高速に、より安価に、運ぶことができた。インド-太平洋戦域では、この特性に価値がある。

 「C-130」が着陸できない小島に、飛行艇は物資・兵員を輸送できる。地対艦ミサイルも、直接に、守備兵といっしょに、送り込めるのだ。海兵隊は、飛行艇をこそ整備するべきではないか。

 燃料を満載した「KC-135」空中給油機は、1万フィートの滑走路がないと離着陸できない。
 この滑走路が爆破されたら、タンカーは飛べなくなるのだ。

 中共は、太平洋で300箇所の飛行場をミサイルで撹乱すれば、米軍の航空作戦を麻痺させることができる。
 空中給油機が特に影響を蒙るだろう。

 しかし飛行艇を空中給油機としておけば、飛行艇じしんは「飛行艇テンダー」艦から洋上で再補給されるので、陸上の滑走路をいくら開戦奇襲で破壊されようとも、その運用に影響は蒙らない。

 フィリピン群島内海域に点在分散した飛行艇タンカーは、フィリピン海から南シナ海に対して作戦する空母艦上機の作戦を、支援することができる。飛行艇が、空母の助けになるのだ。

 現状だと、空中給油機は陸上施設だのみなので、陸上施設をミサイル攻撃された後は、海軍の空母機の活動も鈍化させられてしまう。飛行艇を使えば、そうはならない。

 第二次大戦中のB-29クルーは、洋上で撃墜されてもカタリナで救助されたから、今のB-2クルーよりもその点は安心であった。今の米軍は、レスキュー機としてC-130とHH-60しか有していない。

 提案する。日本の海自のUS-2部隊に、少人数を留学させるプログラムを組むべきだ。それによって、途絶えていた飛行艇の運用スキルを、米海兵隊/海軍は取り戻す。かく申す記者(空軍州兵の少尉)は、それに率先志願したい。

 ※せっかくこう言っているんだから、海自はこの人を1年間くらい招待したらどう? 研修飛行隊に混ぜてやったらどうか。

 米軍の演習にも、飛行艇部隊を参加させること。それによって、上級司令部も、その運用の限界や可能性がつかめてくるから。

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 Kriston Capps 記者による202-6-25記事「What’s Behind the Great American Fireworks Boom?」。
    NYC市長デブラシオは、夜間に違法強力爆竹(花火)を鳴らす連中を取り締まれと市警察に命じた。
 新コロで蟄居命令が出されていた間、違法爆竹を鳴らす暇つぶしが、全米で急増。花火関係の苦情はNYCでは昨年同期の4万倍に。

 過去20年ですくなくも15州が、花火に関する規制を緩めてきた。

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 Matt Brosnan 記者による2018-1-11記事「5 Things You Need To Know About The Battle Of The Somme」。
   WWIの ソンム戦は5ヶ月間も続いた。
 トータルで、100万人以上、死傷した。

 1916-7-1の1日だけで、英兵57470人が死傷。うち19240人は死亡。これは英軍史上のレコードである。
 英志願陸軍の初の本格会戦だった。ここから学習されたことは多かった。

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 Lieutenant Commander Joshua M. M. Portzer 記者による2020-6記事「Kanyon’s Reach: Rethinking the Nuclear Triad in the Autonomous Age」。
   ロシアがキャニオン核魚雷をノーフォーク港で爆発させて、しかも知らないとシラを切ったら?
 ロシアはスウェーデンに対する核攻撃演習を実施しているようなキチガイ国である。