ストラテジーペイジの2020-7-22記事。
リビアにおけるトルコ軍の次のターゲットは、海岸の町シルテである。そこから内陸の油田を支配できるからだ。
シルテはトリポリから500km東にある。ベンガジからは560km西にある。
シルテをトルコ軍が占領しそうになれば、エジプト軍が介入するであろう。リビアのHoR政府は6-24にエジプトに、介入を要請した。EUはエジプトの味方である。
トルコ政府は、ロシアおよびカタールを使い、エジプトの介入を思いとどまらせようとしている。
リビア内戦はLNA(有力軍閥)とGNA/HoR(弱体政府軍)の間で戦われている。
LNAのバックにはロシアがいる。
GNAのバックにはカタールとイランがいる。
サウジアラビア、エジプト、UAEは、反GNAの側を応援している。すなわちLNAである。
トルコはGNAを応援。ロシアはLNAを応援。ロシア軍機はリビア領内でトルコ軍を空襲している。つまりリビア領内ではトルコとロシアは戦争状態にある。
※陸戦ではトルコが優勢で、HoRはそのおかげで、最近とつぜんに、退潮を逆転させているのである。
リビアとトルコは離れているようだが、じつは海上でEEZが接している。地中海の海底油田権益をめぐって、話し合わなければならない関係なのだ。
シリアのアサド政府は、LNAの味方だと宣言している。
ロシアはそのシリア人を傭兵としてリビアに送り込み、LNAに参加させている。
エジプトは、サウジおよびUAEの代理人としてリビア干渉してくる――とトルコは見ている。
もしリビア領内で、トルコとエジプトの戦闘が起きれば、練度とモチベーションの格差から、エジプトに勝ち目はない。
※トルコはシリア人傭兵やアフリカ人傭兵の使い方でもロシアの上手を行っているようである。旧宗主国は、あなどれない。
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Ned Augenblick, Jonathan Kolstad, and Ziad Obermeyer 記者による2020-7-22記事「Here’s one way to make daily covid-19 testing feasible on a mass scale」。
われわれは「プールテスト」を提案したい。
プールテストとは、ひとかたまりの特定グループの人から採取したサンプルを、全部ごちゃまぜにしてしまい、そのごちゃまぜプールについて、新コロ陽性かどうかを判定していくものだ。
もしその結果がネガティヴなら、そのグループ内には1人の新コロ陽性者もいない、ということがわかる。
この方法にすると、1人が新コロのテストを受ける費用が、コーヒー1杯分くらいになる。だから、全員に毎日、テストを受けさせることも可能になる。
そうなって初めて、経済活動や学校活動のリオープンは可能になるのだ。
あるプールがポジティヴと出た場合は、どの個人が感染しているのか、あらためてテストが必要になるが、それはAIの助けを借りれば効率的にできる。
症状のある者は、プールには最初から加えないのはもちろんである。
無症状の者の感染を最速で検知するのが、プールテストの効用だ。
陽性と判定された者も次のプールには加えられない。
だから1つのプールのカバー範囲は、日とともに大きくなって、1人あたりのコストは低下して行く。
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2020-7-22記事「Hair cell loss may explain hearing loss」。
老人性難聴は、内耳の感覚有毛細胞(ヘアー・セル)へのダメージ蓄積から起きるという新説。
従来は、血管線条のダメージが引き金だと思われていた。だが血管線条を観察していても老人性難聴は予見できない。かたや、ヘアー・セルのダメージは、老人性難聴と相関があると分かった。
ヘアー・セルは再生できるものと期待されている。ということは、老人性難聴も治すことが可能になるかもしれない。朗報である。
従来の動物実験には欠点があった。動物は、大きな音で音楽を聴く習慣を持っていないのだ。