かつてなく涼しい夏のような気がする。

 Geoff Ziezulewicz 記者による記事「P-8A Poseidon makes emergency landing in Japan」。
         7月16日にP-8Aが嘉手納に緊急着陸していた。
 エンジン1基がコンプレッサー・ストールを起こした。

 航空機事故のいろいろな現象用語の、信頼できる解説にアクセスしたい人は「SKYbrary」というオンラインサイトを見るがよい。

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 Kayla Kibbe 記者による2020-7-28記事「A Controversial Limb-Lengthening Surgery Is on the Rise Among Men Who Want to Be Taller」。
     米国の青少年男子は、身長6フィート=183cmの基準を強く意識していて、それ以下だと、自己満足ができないらしい。
 挙げ句、「身長を伸ばす外科手術」を受ける男子が増えているという。

 もっと正確に言うと「美容整形手足延長術」。
 足の骨の内部に金具を挿入する。
 患者自身がリモコンで、1日に1mmずつ、その金具を縦方向に拡張させることができる。それに応じて骨も成長して長くなる。最終的に最大3インチ=7.62センチ、この金具を伸ばし拡げることができる。

 それでも満足できない人は、もう一度手術を受ければ、トータルで6インチ、身長を伸ばせるという。

 2018年に、全体重を支えるに十分であるとFDAが認めた、埋め込み金具が完成。これ以降、ブームになっている。

 下肢を3インチ伸ばす手術は今や7万5000ドルでできるようになった。

 この手術は女性も受けられる。が、じっさいに医院〔場所はラスベガスが多い。取材を受けている医師のひとりは名前からしてインド移民かと思われる〕で受け付けた実績では85%は男性患者。

 大腿骨の中に1本の釘を挿入する。この釘は外部からのリモコン操作で1mmずつ長くすることができる。生きている骨はそのギャップを埋めようとして成長する。

 じっさい治療を受けた人の証言。痛みは無かった。
 術後のリハビリには何ヶ月もかかる。しかし痛みは、タイレノールという鎮痛剤で抑制できる軽さであると。
 他のすべての患者が同様であるという保証はない。またこの手術にはリスクが当然につきまとう。
 ある患者は、この骨伸ばし術を欧州で受けたあと、肺塞栓を起こして急死している。

 もしスポーツ選手がこの手術を受ければ、それまでの能力は、もう、なくなる。激しい運動ストレスにはこの骨は耐えられないということ。

 手術を希望する人の中には、身長不満足の精神病(∈自己身体不満足=BDD)と診断されるべき人がいて、この人たちには手術はしない方がよい。事前にスクリーニングして。

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 Bonnie Stiernberg 記者による2020-7-28記事「Five Mistakes That Made the MLB COVID-19 Outbreak Inevitable」。
         大リーグのマイアミ・マーリンズの中から13人の新コロ陽性選手が出てしまった。これは予測された事態だった。

 他のプロスポーツと比べ、大リーグは、新コロ対策の徹底が、あきらかに、不良である。シーズンこそ短縮されたが……。

 1チームのアウトブレークは、他球団の大迷惑である。マーリンズと直近に試合をしているフィラデルフィア・フィリーズは、おかげで、しばらく選手たちを隔離監察しなくてはならなくなった。次に予定されていたヤンキーズとの1戦は流れた。マーリンズの選手たちに利用させたビジターズ・チーム用クラブハウスも、徹底的に消毒されねばならない。

 試合の開催地を糾合し固定してしまう「バブル」という方針を、MLBは採れなかった(選手会が文句を言ってそれをさせなかった)。NBAやNHLは、シーズンは短いし、移動距離も短いから「バブル」が可能だ。しかしMLBはそうしにくい。けっきょく、より多くの人がより長く、ウイルスのキャリアに接触する機会を持ってしまうのだ。

 げんざい、シカゴ・カブスだけが、新コロ陽性を一人も出していないプロ野球団だ。
 マーリンズは、日曜日の朝に、すでに3人の新コロ陽性選手を把握していながら、その日の試合強行を決めた。

 韓国プロ野球は、全球団の中から1人の新コロ陽性者が発見されても、それから3週間、全試合を中断するという方針である。
 米大リーグはこの真似はできない。66日間に60試合することが決まっているので。

 MLBは2020年の運営マニュアルの中で、選手が宿泊滞在施設内でマスクをすることを命じているが、フィールド、ブルペン、ダグアウトにおいてはマスク着装を強いていない。頭がおかしいのではないか。守備についている選手はおのずから相互ディスタンスがとれているけれども、ダグアウト内は三密環境なのである。

 攻撃側の選手たちは、スタンドで6フィート間隔を保つべきであった。ダグアウトで密集したのも、そもそも間違いだろう。

 2020年運営マニュアルでは、選手のハイファイヴ(ハイタッチ)、拳突合せ、ハグは、明文を以って禁じられているのに、選手どもはまったくそれに従っていなかった。