金門島砲撃と同じように、またいつか侵入が再開されるのは必定だが、それも間歇的。そして敗退の現実を国内的にごまかすために、面白い珍説が登場するはず。
それを日本国内で広めようとする「伝声管」役は誰か、よく見極めて行こう。
次。
Daniel Wiltshire 記者によねる2020-8記事「Send in the Coast Guard . . . With the Marines!」。
※記者は米コーストガードの現役少佐=Lieutenant Commander。
先の日米戦争の緒戦において、米海軍の魚雷艇「PTボート」は、比島からの軍幹部の撤退に大活躍している。またソロモン諸島域をめぐる攻防でも、対艦船攻撃から補給輸送まで、幅広いミッションを柔軟にこなした。
このPTボートの現代版が、米コーストガードの小型高速警備艇「WPB」だ。
記者は推奨する。コーストガードがもっている『センチネル』型の「高速かけつけ艇」(fast response cutter=FRC)が、これからの太平洋域の対支戦では役に立つ。
『センチネル』の航続距離は2500海里。
この艇は、海軍が保有する『マークVI』型パトロール・ボートと、LCSの、中間ギャップを埋めるであろう。
アラビア海に2003年から出張させているコーストガードの『アイランド』級の警備艇が古くなっているので、6隻のFRCで更新する計画である。米本土には58隻のFRCを置く。
FRCの1隻の値段は6500万ドルである。
FRC上には、1隻の硬式ゴムボート(長さ25.5フィート)も積載される。ゴムボートながらもレーダーと高性能通信機を備え、本船から数十km離れた海面で行動できる。そのゴムボート上からさらに無人機も運用できる。
FRCの主武装は1門の25ミリ自動砲。それに4梃の12.7ミリ機関銃だ。
レーザー誘導の「AGM-176 グリフィン」ミサイルも追加できる。
100海里の攻撃レンジが欲しければ、4連装の「MSM」対艦ミサイルもFRCに搭載できる。