徳間書店からの新刊は、今月末に発売の予定。

 いまのところは……です。

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 Catherine Macdonald 記者による2020-8-10記事「The Dark Side of Being a Female Shark Researcher」。
     鮫はなぜか米国で人気があり、鮫の研究も米国では人気商売である。それで、ディスカバリーチャネルで毎年、特集週間があるほど。
 だがその分野は白人男性の世界だと考えられており、敢えて参入してくる女性研究者はセクハラの対象でしかない。

 鮫研究にかぎらず、2013年の全世界調査によると、フィールドワークの途中で男の同僚からセクハラされた女の研究者は、回答者中の64%あり、性的暴行を受けた者は20%いた。

 ある著名な鮫研究者は、新人の女子研究者を自宅でのディナーに誘い、「ひどい臭いがするからシャワーを浴びたまえ」という。そのシャワールームにはビデオカメラが仕掛けられていた。常習犯であることは明瞭であった。

 「シャークウィーク」の番組の中では、男の研究者は博士号を有していなくともなぜか「ドクター○○」と紹介され、博士号を有する女の研究者は、単にファーストネームだけを無冠で呼ばれるという屈辱を受ける。

 それに抗議すれば、その女がまるで愚かでデタラメな研究をやっているかのようにフッテージを編集されてしまう。

 「シャークウィーク」にとりあげられることはスポーツ選手が五輪でメダルを得たぐらいの注目度の違いをその研究者の余生にもたらす。ある女性助教授は、そのおかげでローカル・マスコミからも取材されるようになり、講義には多数の新入生があつまり、早々と正教授に昇進することができた。

 その「シャークウィーク」が、露骨に白人男子中心主義を貫いている。その分野に女子や有色人種が入ってくるのを歓迎しないという政治なのだ。

 ※このショッキングな記事を載せているのは『サイエンティフィック・アメリカン』誌。さすがである。

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 ストラテジーペイジの2020-8-12記事。
    コンゴ川に、140億ドルを投じて、アフリカ最大の水力発電ダムを建設し、その電力を南阿に売って稼ごうという、「大インガ計画」。立案はコンゴ政府。仕切るのは中共とスペインのコンソーシアムである。

 コンソーシアムの75%は中共が支配する。
 この企画は前のカビラ政権のときにスタートした。
 今のツィセケディ政権は、もっと小型の水力発電所として、需要が増えたら増強すればいいと思っている。