Ian Storey 記者による2020-8-14記事「Why Doesn’t China Deploy Fighter Jets to the Spratly Islands?」。
8-4の『グローバル・タイムズ』の宣伝によれば1機の中共のスホイ30MKK戦闘機が南シナ海上を連続10時間飛行して新記録を作ったという。それまでの滞空記録は8.5時間だったそうだ。
とちゅう2回、イリューシン78から空中給油を受けている。
南シナ海には中共の支配する砂盛島が7つある。そのうちスビ・リーフには3300mの滑走路が造成されている。ファイアリー・クロス・リーフとミスチーフ・リーフにも滑走路あり。
パラセル諸島のウッディ島には中共は8機の軍用機を配備しているのに、なにゆえか、スプラトリーにはまだ常駐が見られない。
スビ・リーフの砂盛り工事は2014前半にスタートしたが、地盤の養生を待たずして滑走路舗装を始め、滑走路は2016年に完成した。関西空港のように地盤養生に数年をかけた本格工事でも、あとから地表部分に歪みが生じてしまっている。スビ・リーフの現状も想像すべし。
突貫工事で竣成したスプラトリーの砂盛島は、重いジェット戦闘機を運用するには危険すぎる路盤状態なのだろう。そこで事故でも起こされては中共軍の面子が丸潰れなので、ジェット戦闘機をいつまでも展開できず、さりながら対米宣伝上、その空白は埋めねばならないので、無意味な滞空時間レコード・チャレンジなどをさせて、御用新聞に報道させているのだろう。
※WWII中の「P-51」級のプロペラ機の良いものがあれば、それを数十機ずつ、すべての砂盛島に配備して運用するのに何の不都合もないはずだが、中共の軍需産業界には小型ターボプロップエンジンの基盤がなく、したがって支那版「スーパーツカノ」を手駒に使えず、南シナ海での対海上のイヤガラセができないわけである。ご愁傷様と言うしかない。1946年のUSSBS=米戦略爆撃調査団が、大戦中の日本陸軍の航空兵力について痛烈な批評を残している。軍隊は、必要な戦場に必要な戦力を随意に集中できなくてはならない。然るに日本陸軍の戦闘機ときたら、航続力が短すぎて、南洋の島嶼はおろか、沖縄にすら、航空機を集中させることができなかった――と。
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Graeme Dobell 記者による2020-8-17記事「The strange submarine saga: vital yet vexed」。
豪州がフランスに発注した潜水艦が、案の定、遅れている。
アボットが首相だったときに、彼は日本の潜水艦を選んだ。しかしアボット政権はたった2年しか続かなかった。
他の首相は7年から17年もその座にとどまっていたのだ。アボット政権が、他の政権並に長寿であったなら、とっくに豪州海軍は、新型潜水艦を手に入れていたはず。
豪州海軍は日本の潜水艦のスペックが気に入らなかった。しかしアボット政権が長く続いたら、政府は海軍を説得できただろう。
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Richard Bernstein 記者による2020-8-17記事「The Scary War Game Over Taiwan That the U.S. Loses Again and Again」。
中共軍が台湾侵攻を開始した場合、米軍は、48時間で300隻の中共艦船を撃沈することになる。
この見通しに対して、中共軍は漁船や小船も動員して1万隻で攻めてくるから、対艦ミサイルの方が先に尽きる、という人もある。
米軍は、台湾海峡を、中共軍の上陸用舟艇に対して魚雷を発射できる多数のUUVによって充たすことも、構想の一つとしている。
いずれにしても、台湾軍がF-16のような戦闘機を買い増したり機能強化するのは無意味である。中共軍が全面侵攻を開始すると同時に、それらは離陸すらできなくなるのはあきらかなので。
だから台湾政府は、そうした見せかけの正面装備への投資をやめて、対艦ミサイル、機雷、自走砲、自走SAM、無人機をこそ充実させるべきなのだ。
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ワイヤードの記事「How the Dumb Design of a WWII Plane Led to the Macintosh」。
ユーザーフレンドリー思想を最初に工業機械に適用したのが、「B-17」爆撃機の操縦席だった。
初期のB-17は着陸時によく墜落事故を起こしたが、その原因は、パイロットエラーではなく、「デザイナー・エラー」だとつきとめられた。計器やノブやレバーが、直感的にわかりにくくできていたのだ。
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Lisa McKinnon Munde 記者による2020-8-17記事「The Great Fishing Competition」。
ガラパゴス諸島近海に340隻の中共のトロール漁船が集結して魚場を荒らしているのでエクアドル政府は怒り心頭。米国政府は助けてやれ。
エクアドル近海では、2017年に、1隻の支那トロール漁船が、6600匹もの鮫を違法に混獲していた事例が記憶されている。
2016年にはアルゼンチン沖で違法操業していた中共漁船が、コーストガード船から射撃を喰らいながら、そのコーストガード船に体当たりを試みる事件発生。結局、撃沈されている。
米海軍大学校の教授は指摘する。支那漁船のあとからは、支那公船がやってくる。その後ろ盾は、支那海軍なのである、と。
※そこびき漁法そのものが、今や、禁止されるべきであるという論調が、国際的に、できあがりつつあるように思える。中共のトロール漁船団が、あまりに環境破壊的であるために。