とうとうマンションの住人になった(戻った)のであります。

 北海道の貧乏家族はこれが正解なのかなと思い直すに至りました。
 それにしても「マイナンバー」は駄目制度だと知った。ぜったいに覚えられない15桁英文字混じりの暗証番号は、転居によって無効になってしまうという。再登録が必要だという。同じ市内ですぜ。いったい現代の都市住民が機動的にビジネスするのに、転居の手間のハードルを上げて、どうするんだ?
 しかも、住所変更届けのときなどに用いる、3種類の《4桁暗号》は、ぜんぶ同じ番号にしとかないと、かんじんなときに崖っぷちに追い込まれるリスクがあるということも分かった。市役所窓口のプロ係員でさえもが、3種類のうちのどれを打ち込んでもらえばいいのか、分からないのだ。これは3回連続で入力を間違えるとロックがかかり、役所詣でがワンストップでは済まなくなってしまう。では3種類を端から打って試せばいいか? ここにワナがある。市役所のテンキーパッドの「スラッシュ」が、老人の目には「1」に見えてしまうのだ。そこで間違えたら、4度目の入力が必要になってしまう。すなわち崖から転落である。
 さいわいわたしはギリギリその暗転を免れたが、ロシアンルーレットの気分だった。「パイロットのミスじゃない! これは設計者のミスだ!」と叫びたい人はいっぱいいるだろうなと見当はつきました。

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 Richard R. Burgess 記者による 2020-8-20記事「Three Mine Countermeasures Ships Set for Decommissioning」。
    米海軍の『アヴェンジャー』級の掃海艦×3が、25日から27日にかけて、退役する。母港はいずれもサンディエゴ軍港。
 これにより、現役の『アヴェンジャー』級は8隻になる。この8隻は、佐世保とマナマ(バーレーン)に前方展開されている。
 退役式は、新コロの影響により、ヴァーチャルで行なわれる。

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Antonio Regalado 記者による2020-8-24記事「The US just approved the use of plasma from covid-19 survivors as a treatment」。
       米政府は、新コロに罹って治った人の血清を、新コロ治療に使うことを、認可する。まだ有効性の証拠は乏しいのだが……。
 「ブラッド・ドラッグ」と言われるこの療法、今年前半に中共でまず試されている。オランダと米国もそれに続いた。
 かれこれ、投与患者は7万人以上という。
 『フィナンシャルタイムズ』によれば、米政府は、大統領選挙前の「承認」を急かしたのだという。
 血清は、すでに罹ってしまった人を救うもの。対して、ワクチンは、まだ罹ってない人に免疫を与える。
 米政府は、効果の劣るワクチンが早期リリースされた場合の世論の反発が非常に大きいだろうと恐れ、血清を先にリリースさせたのだとFPは見ているようだ。