終了したリムパックで各国艦艇は13基の戦術ミサイルを発射した。

 James Hasik 記者による記事「Close the Pentagon ? it’s too big of a target」。
     2019年にサウジアラビアの石油精油所の半分が、24発のイランの巡航ミサイルによって一時的に麻痺させられた。サウジ軍はペトリオット・システムで防空されていたのに、そもそもミサイル飛来の探知にすら、失敗している。

 同じことはペンタゴンでも起きる。この建物には価値の高い人材と情報が集積されすぎている。しかも地上部分が大きすぎる。

 こんな巨大脆弱ターゲットを放置しているのは阿呆ではないか、と、そろそろみんな、気づきつつある。リモート・ワークが全米規模で実践されているために。

 超一流企業が人材や情報の配置を分散できているのに、テロ時代&核時代&パンデミック時代のリスク分散に最もこころがけねばならぬはずの国防総省にそれができていないなんて、まったくおかしな話だろう。

 ペンタゴンは分散せよ。リモートワーク化できるところは、さっさとそうするのがよいだろう。

 次。
 「ネットワーク機雷」が可能なはずだ。
   水深50mを超えると沈底機雷の威力は激減してしまう。この問題を克服して沈底機雷が有効になる海域をできるだけひろめようと、ロシアは「MDM-6」機雷を製造した。潜水艦から撒く、沈底式なのだが、炸薬が1100kgもある。この爆発威力のおかげで、深さ120mでも毀害力が発揮できるのだ。

 しかしこうした解決方法は、効率は悪い。
 人体内の結石を、多数の超音波銃の一点集中で破砕する医療機器のような技法を、海底に散布した複数の沈底機雷によっても、再現ができるのではないか?

 比較的に軽量な沈底機雷も、複数が同期的に起爆して、フェイズドアレイのように、海面の一点、それも水上艦の艦尾部分に焦点が合うようにできたなら……?
 あるいはこれが、自爆しておわる使い捨ての機雷ではなく、空砲を何発でも連射ができる砲身のような、定置型の防御システムだったら……?

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