旧資料備忘摘録 2020-9-29 Up

▼防研史料 『水中破壊艇 水中破壊艇操縦具 取扱説明書』S18-10
 有線操縦のリモコン自爆ボートである。浮き舟(推進艇)が自爆することによって、その下の水中にある障害物(水際障碍物)を除去する。
 渡河や上陸のときに用いる。

 電力は長さ1500mのケーブルで供給する。このケーブルは舟上にあり。
 発電は、98式小作業機と共用である。600ボルト直流で、8.5馬力になる。

 浮き舟はカヌー状で、全長10m、巾0.7m、吃水0.17m。
 薄鋼板製で全備重量824kg、装薬115kg。
 スクリューには、水草がまつわらぬよう、保護枠あり。
 前進は毎秒4~5m。
 後退は毎秒2m。

 深さ6.5mにあるものまで破壊する。
 川の流速は2.5mまでOK。海の波高は1mまで安定。

 艇の尾端に、指向性の灯火あり。此岸の操縦者がそれを目印にして操縦する。
 ケーブルは浮力がないので水底に垂れ下がる。

▼防研史料 〔箱マル47/222〕『各種艇の取扱法集録』S19
 S19-11-10「4式2型駆逐艇 取扱法(案)」。
 対PTボート用である。
 これ自体、モーターボート型。18m×4.3m。
 満載排水量22トン450kg。
 満載時吃水は0.693m。

 木鉄混合。基本的にベニヤで、機関の周りのみ鉄板使用。
 バーベット&ピントル式で37ミリ舟艇砲を搭載する。

 エンジンは、97式650馬力の航空用ガソリン機関を舶用にコンバート。
 2式水圧爆雷(径320ミリ×長775ミリ)や、海軍の95式爆雷(径450ミリ×長755ミリ)も投下可能。
 後甲板には、98式20ミリ高射機関砲×1をピントル装載。

 S19-11-8「連絡艇甲一型 取扱説明書(案)」。
 目標艦船の舷側に肉迫〔ママ〕して爆雷攻撃する。
 5.6×1.8m。
 満載1.445トン。
 満載時吃水29センチ。

 日産180馬力自動車エンジン。
 120kgの爆雷×2個搭載。
 速力20ノット以上。※遅い!

 手動または激突によって爆雷を投下する。
 激突装置は、船首槓桿や船側槓桿が攻撃対象艦船に当たると、爆雷をリリースする仕掛け。衝突=起爆ではない。
 リリース機構のことを「離脱装置」という。爆雷は、慣性によって、前方に投射される。

 ※爆雷は水圧=水深がプリセット以上とならないと爆発しない。それには数秒かかるから、艇はその場を離れて生還もできる理屈。水中爆発は喫水線上爆発よりも爆発エネルギーがよく伝わる。すべてが合理的なのに、速力が20ノットでは、接近の試みがそもそも無理。

 S19-11-9の案として、ウインチ(自力引上装置)付きの鉄製の大発、あり。

▼防研史料 〔223〕『陸軍舟艇関係 取扱説明書綴』S20-1-12
 「波号戦斗〔ママ〕艇2型」。
 輸送艇の護衛役である。
 16m×3m。満載で18トンと60kg。

 水冷の4サイクル・ディーゼル120馬力エンジン。
 試製4式37ミリ舟艇砲(高射用)×1。
 4式基筒双聯20ミリ高射機関砲。
 試製3式50kg爆雷×12個。
 航続100時間。

 以下、5式「半潜」攻撃艇 の案。S20-5-12。
 半没状態で目標艦船に迫り、魚雷攻撃する。
 木鉄交造。
 10m×15m。
 半潜状態で吃水1.5m。ふだんは1.2m。
 全高も1.5m。

 最大速度7ノット(魚雷搭載状態で)。
 巡航5ノット。
 30時間航続可能。
 大発用の60馬力ディーゼル×1基。
 300kgの火薬で水上を滑走する「簡易魚雷」×2本。 ※ロケット魚雷か。
 乗員×2名。

 艇同士は「不可視信号機」で連絡し合う。IR光線で1000m届く。

 20cmの噴進砲×1門あり、射界は360度。
 半潜ではない小舟も造った。単に大発に載せたもので、敵の上陸地を攻撃する。

▼防研史料 『手投弾薬九九式手榴弾(甲)及同(乙)取扱法』S16-10
 甲は全備重量300グラム、炸薬は黄色薬が58グラム。被包圧搾。延時4~5秒。
 乙は全備重量273グラム、炸薬は黄色薬が55グラム。被包圧搾。

▼防研史料 『爆破教範』S20-1
 爆発罐は、矩形亜鉛缶に黄色薬を入れたもので、1kgと5kgとあり。
 方形黄色薬は、100グラムの包みに小分けされている。
 円形黄色薬も、同様。

 粉砕した黄色薬は、塊状のものより爆発しやすい。
 吸湿性だから、注意。
 変廃すると、青黒くなる。

 黒色薬は、1リットルで850グラムの重さになる。

▼防研史料 『爆薬戦闘の参考』S20-3
 硝安爆薬は、同じ威力を出すためには、黄色薬の2.5倍が必要である。
 「二瓩木桿円錐爆雷」
 「刺突爆雷」
 「底板攻撃用柄付半球爆雷」

 M4戦車の底板を破壊するためには7kgが必要である。
 梱包爆薬を背負うのは、あくまで携行姿勢。近くまで来たら、導火線に点火して、押し出すように、投擲する。
 発火は、手首に縛りつけた引き紐による。
 投げたら、顔を地面に付けろ。鉄帽で爆風からガードしろ。

 厚さ50ミリの鋼鈑は、黄色薬なら10kg、カーリットなら15kgないと、破壊できない。
 黄色薬3kgだと、破壊できる鋼鈑厚は10ミリまでである。
 米軍の155ミリ榴弾砲の砲身を破壊するには、5kgの黄色薬を密着させないとダメ。

 2kgの円錐爆雷、または装薬3kgの急造の爆雷に木桿をつけた刺突爆雷は「肉攻手は危害を被ることなし」(p.136)。
 信管は、触発・瞬発。
 ※この部分は不可解。導火線タイムフューズではなく、ピエゾ圧電素子で起爆する仕組みだ。棒を保持した兵士の目の前2mくらいで高性能爆薬2kgが炸裂する。鉄片は後方に飛んでこないとしても、それでタダで済むわけがないだろう。

 3kgまたは5kgの半球爆雷は、敵戦車の天板に密着させることで、10センチの上面装甲を貫通させることができる。

 米軍の中型戦車の履帯を切るには、爆薬は4kgが必要。軽戦車なら、3kgでいい。
 十榴(105mm榴弾砲)の弾丸を地雷の代用にするなら、3発を結束しないと、米軍中戦車の履帯は切れない。

 野砲・榴弾砲・加農の弾丸にとりつけられる「八八式瞬発信管」を分解して、安全栓と支筒と遠心子を除去すれば、地雷の信管に早変わりする。
 九八式二働信管を地雷信管にコンバートするのは難しい。
 一〇〇式信管は、コンバート不可能。

 九九式破壊筒には、淡黄薬が入っている。なぜその破壊筒の外装が鉄皮なのかというと、その鉄の破片で、鉄条網を切断するためである。

 敵の火砲の砲口内に爆薬を突っ込める場合は、75ミリ径の大砲なら300グラム、105mm径なら750グラム、155ミリ径ならば2kgで、破壊することができる。

 竹筒にワイヤーを巻けば、簡易な擲弾筒になる。
 爆弓。内径8ミリ、長さ1mの篠竹。その先に70グラムの爆薬と、起爆薬、伝爆薬を付け、釘を撃針にする。最大70m飛ぶ。

 1キログラム爆発罐。長辺16.5センチ、短辺7.6センチ、厚さ5.4センチの箱。

 90式野砲の弾丸の中には炸薬が900グラム入っている。
 94式榴弾なら810グラム。
 10年式榴弾なら930グラム。
 99式8高 の弾丸には炸薬が900グラム。

 十加と十榴の破甲榴弾には茶褐が1290グラム。
 105mmの91式榴弾 茶褐または平寧薬が2270グラム。これは十加から撃つこともあり。
 95式尖鋭弾。 105mmの加農と榴弾砲から発射する。茶褐または平寧または硝斗薬が2520グラム。

 2式12糎高射砲 3.1kgの茶褐薬。
 149ミリの93式榴弾。 茶褐または平寧または硝斗が7770グラム入り。十五榴。
 96式十五加の弾丸(尖鋭)には、炸薬5170グラム入り。
 89式十五加の弾丸(尖鋭)には、炸薬5470グラム入り。
 96式十五榴の弾丸には、平寧または茶褐が8.5kg入り。
 四年式十五榴から発射する92式尖鋭弾には、炸薬6150グラム入り。

▼防研史料 〔箱まる47〕『無電池携帯電燈 取扱法』S12-12
 夜間における身辺照明、地図・報告書の看読、筆記ならびに指揮連絡に使う。
 ねじまき式。32回ハンドルを回し、バネを完全に巻くと、1分半、起電する。点け初めは約3ボルト。1.5分後でも2.4ボルト以上は起電。

 途中でまき足して、連続点灯させることができる。
 赤色光は400m届く。緑光は300m、菫光は200m先から見える。

 重さは1.3kg。点灯はボタンによる。
 ボタンは、連続モードにも断続モードにもできる。後者でモールス光信号が可能。
 豆電球は3ボルト用。0.125アンペア。

 全体が肩掛け紐付きのカバンのような箱型。箱の広い面に大きなハンドルがある。その裏側にある広い面には、点滅釦がある。箱の狭い側面面にAK-47式のセレクターがある。その反対側の狭い側面面に、豆電球の発光窓がある。天板と底板には何もない。フラット。

▼防研史料 『自動警報機 取扱法』S8-11
 ※満州事変直後なので、対ゲリラの装備だろう。

 赤外線によって夜間に敵兵が侵入して来たことを知ることができる。
 夜間1000m有効。
 平面反射鏡で3回屈折させれば300m有効。

 電源は交流110ボルトまたは220ボルト。
 射光機は13.5kg。キャリングハンドル付の道具箱型。その側方端面から投光する。

 電球は、ガス入りタングステン白熱電球。50燭光。赤外線濾光板を通す。
 この光を受ける、受光拡大機は、キャリングハンドル付の道具箱型で、17kgある。径200ミリの凸レンズが箱の側方端面にある。箱の広い側面には計器やスイッチ、表示灯などが並ぶ。内部は真空管アンプになっている。

 IRが遮断されると、電鈴が鳴動し、かつ、表示灯が点く。

▼防研史料 在独武官室『S15.2 兵器購入契約書綴』
 買主は、独国在勤帝国大使館附武官 陸軍砲兵大佐 岡本清福。
 売主は、ツェー・イリス・ウント・コンパニー支配人……が多い。

 S16-6に、グストロッフ社製弾倉用刃具 1組を 名古屋工廠のために調達。

 S15-9月~12月末、ラインメタル・ボルジヒのST61型機関銃用棒材を 名古屋工廠のために調達。
 同時に発條、発條材料も。銃身そのものも。
 ※数量が独文。筆写を諦めた。

 S15-7の大倉商事(株)代表取締役は 皆川多三郎で、ドイツ駐在員は 加藤鉦次郎。
 エメリッシャー社製 ばね検査器も名工廠へ2個。S15-6-5。

 ドイツ三井物産の支配人は綾井豊久。
 ばね抗力試験機と銃腔検査器をS15-5-15~6-15に小倉工廠へ。

 「硫黄炉」も買っている。1mまでの銃身ができるらしい。
 ばね製作機 S15-10-30、名工へ。

 有限責任独国三菱商事会社は、三宅又雄支配人。

▼防研史料 『S16年度 兵器購売に関する書類綴』
 テレフンケンの受信器。

 1mm(25kg)、1.6mm(25kg)、1.8mm(25kg)、2ミリ(20kg)のピアノワイヤーをS17-6に買い付け。昭和通商。専務取締役は堀池。駐在は前田冨太郎。 無ニッケルらしい。
 optical glass も買っている。

 S17-3-31に陸軍兵器本部の資金前渡官吏 陸軍中佐 舘野基忠は、500万リラの支払証明書を発行した。内訳は、伊国「ア」〔=アンサルド〕社 火砲製作権 代金として10月に300万リラ、12月に200万リラを伊国に送ったとある。
 ※うたがいもなく21榴のことだろう。

 S16-10に、昭和通商ベルリン支店長の前田は、目盛機、ボール盤などを代行調達。
 S16-9-3に、昭通が300万利〔リラ〕の製造権購入の契約金を払った。
 その後、S16-10-23に300万、S16-12-11に200万。
 計800万リラを払った。

 スウェーデンのピアノ線をストックホルムの三菱商事がベルリンの昭通に売っている。1942-3-3。
 ベアリングボールも買っている。

 独アルグス・モートレン社製 発射連動装置1組 買い。S17-3-25。
 ラインメタルの銃身は、500単位で買ったようだ。
 ※M.G.ST61 とか63 というのは、マシーネン ゲヴェール=機関銃 鉄鋼 という意味なのか?