CAITLIN DOORNBOS 記者による2020-10-6記事「Navy says basic measures prove effective for stemming the coronavirus aboard warships」。
艦内で1人以上の新コロ患者が発生した米海軍所属艦はすでに190隻を超えた。
これまでの経験則をまとめると、以下の手順は新コロ抑制にやはり有効であると確かめられる。
乗員を乗艦させる前に、一定期間、陸上にて隔離して、そのあいだに感染者を発見して弾くこと。
出港してから帰港するまでの期間を、延長すること。
他国への寄港イベントはキャンセルすること。
最初の最悪事例となった空母『TR』の場合、1150人の水兵のうち25%が罹患した。
ソーシャルディスタンスが緩められがちな盲点エリアとして、運動ジムと喫煙所がある。この二箇所のソーシャルディスタンスを見直せ。
※ジムにはマシンごとの「のれん」パーティションが必要だし喫煙室には空中微粒子を捕捉する「滝のタワー」が要るだろう。さらには、舷外を監視するカメラのモニター画面が壁面にあるとよい。それで、上甲板に出てタバコを吸っている気分になれるだろう。ワッチの足しにもなるだろう。
フネに乗せる前には必ず14日間の隔離観察期間を設けるべし。
洋上連続行動期間は、じっさい、延ばされている。とうとう新記録ができた。駆逐艦『スタウト』は9月28日に入港するまで連続208日間、洋上にあった。
洋上作戦中の空母『ロナルド・レーガン』艦内では9月にひさびさに新コロ患者が複数発見されたが、うまく抑制されている。『TR』の経験は活かされている。
次。
Michael Kofman 記者による2020-10-6記事「Armenia-Azerbaijan War: Military Dimensions of the Conflict」。
ナゴルノカラバフは事実上、アルメニアによって占領されている。
都市をまきこんだ砲戦が続いている。今回の戦闘は、1994年いらいの激しさだ。
トルコは、アゼルバイジャンへの支援を隠そうとしていない。
伝統的にこの件について中立であったモスクワは、打つ手に苦しんでいる。
もっかの戦況は、アルメニアが不利だ。アゼルバイジャン軍は、大きな出血を被りながら、占領地を拡大しつつある。
アゼルバイジャンは2016年に予行演習をしていた。4日間の攻勢をしかけて、いくばくかの領土を奪取した。それで、軍備充実の方向には自信を抱いていた。
2020-7には、ナゴルノカラバフではない場所で、両国の戦闘発生。アゼルバイジャン軍の少将が1人、戦死した。モスクワが居仲調定した。
アゼルバイジャンの首都はバクーである。つまりこの国は石油で喰っている。
領土交渉でアルメニア側がまったく譲歩姿勢を示さないのでアゼルバイジャンが行動に出た。
戦闘開始の1週間前、予備役を召集するとともに、民間の私有車両を軍隊のために徴発した。
トルコは7月後半にアゼルバイジャンとの合同演習を名目としてF-16戦闘機をアゼルバイジャンに送り込んだまま、その機体とパイロットを駐留させ続けている。アルメニアはトルコ政府に対し、その戦闘機隊を引き揚げるように要求している。
まだアルメニアによって証拠が掴まれていないが、トルコ軍のF-16が戦闘加入している徴候がある。またトルコはシリアで徴募したシリア人の傭兵をナゴルノカラバフ戦線へ送り込んでいる。さらに、トルコ製の「バイラクター TB2」という攻撃型固定翼無人機(プレデターもどき)をトルコ兵のオペレーターとともに同戦線に持ち込んでいる。アゼルバイジャンは「TB2」を輸入しておらず、これは事実上、トルコ軍の参戦だ。
※TB2はアサド軍のロシア製SAM車両すら平然と破壊できるほどの優秀機。ヘルファイアもどきもトルコは国産済みで、むろん、ロシア製戦車は、TB2の前には、かたなしだ。
アゼルバイジャン軍はあきらかに、その目的と比べて兵力が不足である。
アゼルバイジャン軍が前進できている土地(フズリ地区とジャブライル地区)は、過疎地である。
アゼルバイジャン軍はイスラエル製の自爆ドローン(固定翼型)も投入し、アルメニア軍を縦深的に損耗させつつある。
SNS時代なので両陣営ともに宣伝ビデオを投稿して流布させているが、実態は、それほど景気の良いものではないようだ。
アルメニアは、ロシアが盟主である集団安全保障機構の一員であるので、アルメニアがトルコ軍からおおっぴらに攻撃されるようになれば、ロシア軍はそこにかけつける義務がある。
モスクワは、そんなことはしたくない。
露軍は、トルコ国境に近いアルメニア領内に、大きな空軍基地を借りている。そういう関係。
トルコとロシアは、シリアでも間接戦争中だし、リビアでも間接戦争中である。