Bryce Hoffman 記者による2020-10-26記事「U.S. Army Moves To Close Red Teaming University」。
　　米陸軍は、海外軍事文化研究大学・別名「レッドチームユニヴァーシティ」を、来年10月１日に閉鎖し、その予算２５０万ドルは、他に回す。
　メキシコ国境に壁を建設する予算を国防費から割く必要から、各分野でこうした見直しがなされている。
　すでに海兵隊はクァンティコ基地にあったレッドティーミングスクールを閉鎖している。２年前に。

　「レッドチームユニヴァーシティ」は2004にカンザス州のフォートレヴンワース内に創設された。陸軍のＣＧＳ（司令官および参謀教育）大学校〔つまりは旧軍の陸大〕の一部門として。
　受講生は陸軍以外の政府機関からもやってきた。また、同盟国軍からも。

　記者は２００５年にシビリアンの身分で入校して「敵軍指揮官コース」を受講した。イラクやアフガンに何度も行っている少佐クラスの軍人たち11人といっしょだった。

　2003年のイラク侵攻作戦のプランニングにも関与した、博士号を持つ元大佐がインストラクターだった。まず読まされた本は、多数の戦略の古典、心理学、ビジネス書。

　ビジネス書の中には「プレモーテム・アナリシス」というのもあった。
　　※事業が失敗する前にその失敗を回避する検討術。失敗後の後知恵の賢さを先取りせんとする。同意仲間のグループ討議では失敗は必至であると考えるスタンスは「悪魔の代弁者」と方向が似る。まず２時間、大小の問題を、くだらないものまでも含めてありったけ書き出す。そこから10テーマを選ぶ。そのうち、起きそうな問題を選ぶ。制御不可能な問題は捨てる。解決法を１時間相談する。

　この記者じしん『レッド・ティーミング』という著作を2017年に刊行している。

　※大昔、日本でもＫＪ法というのがあったのを思い出させる記事だ。

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