リビアでは反政府軍閥が石油リッチ。支配地にて日産80万バーレルを採掘し、堂々と輸出せんとす。後ろ盾は露軍。

 Najim Rahim and Thomas Gibbons-Neff(元海兵隊員) 記者による2020-11-1記事「Deadly Taliban Attack Probably Used Drone, a Worrisome Shift」。
     とうとうタリバンも無人機によるテロを開始したらしい。19年間におよぶアフガン戦争で初の事態が起きている。
 11-1にクンドゥスの州長官邸が爆撃され、すくなくも治安公務員4名が死亡した。他に8人負傷。

 げんざいカタールにおいてタリバンとアフガニスタン政府の手打ち交渉が進んでいるのだが、そんなの関係ねえと主張したい分派がわんさかいるのがアフガニスタンなのだ。

 長官公邸の庭でボディガードがバレーボールをしているところで爆発が起こった。

 いまのところ、それが置き爆弾であったのか、ミサイルなのか、ドローン攻撃だったのか、ハッキリしてない。
 しかしクンドゥス出身のアフガニスタン国会議員が、「新しい攻撃メソッドだ」とフェイスブックに書き込んでいる。無人機が使われた可能性がありそうだ。

 ISがイラクとシリアで好んでいるドローン攻撃は、白昼、ビデオを見ながら操縦できる安価な小型無人機から手榴弾サイズの小型爆発物を投下させる技法である。しかしアフガニスタン人は高等教育は受けていないために、そんな技術工作ができる者がこれまでいなかった。

 じつは今年の5月、クンドゥスの州長官邸で誰かの離任パーティをしていたところで爆発が起きて1人が殺されたテロが、後から調べた結果、どうやらドローンを使ったらしいと結論されていた。

 ※これはカミカゼダイブ型の自爆機ではなく、上空から手榴弾を落とすタイプであることを示唆する。特攻ドローンなら残骸が多人数によって目撃され、噂がすぐに広まる。機体の残骸が無く、エンジン音を聞いた者もいなかったから、手段の特定に手間取ったのだ。

 ISの技法が、いよいよタリバンに伝播したと見なければならない。

 今年の3月、アフガニスタン政府軍は、タリバンの小型ドローンを1機、撃墜したと主張した。タリバンはもう偵察用の小型ドローンならば普通に使うようになっていた。
 ※これが固定翼機なのかマルチコプター型なのか、記事では分らない。

 アフガニスタンの軍警は、検問所の配置につきたがらなくなった。自動車テロは防げるのだが、上空からのドローン攻撃にはまったく無防備だからというのがその理由だ。

 ちなみに、イラクでISが米軍相手にドローンを使い出したのは2014年のことである。

 国連の最新リポートによれば、2020年の1月から9月までの間に、アフガニスタンでは、民間人2100人が殺され、3800人が負傷している。



あたらしい武士道―軍学者の町人改造論


兵頭二十八の防衛白書2016