有害鳥獣駆除用途の「レーザー鳥獣駆逐銃」「電磁波利用の鳥獣駆逐器」の取扱い免許を新設すべきだ。

 人畜を失明させたり熱傷を負わせることはないが、有害鳥獣に、その場にはいたたまれなくする苦痛を感覚させ、農地や植林地や住宅地等から追い払い、遠ざけることのできる専用のツールの所持と使用の免許である。
 このレーザー銃は、ケースから出している間は常にボア同軸の録画装置が作動し、不適切な使用がされなかったかどうか、所轄の官公署のクラウドサーバーに記録が残される。
 その代わり、日没後であろうと、住宅密集地であろうと、政令のガイダンスにしたがう限り、随時随所に使用ができるようにする。
 若い狩猟家が今後増えることはまずないだろうが、殺傷性が限りなく低いレーザー銃を18歳くらいの青年に持たせて町をパトロールしてもらうことはできるようになる。
 これでクマは住宅地を恐れ、サルも果樹園に近寄らず、カラスは公園から出て行くであろう。
 「電磁波利用の鳥獣駆逐器」は、アクティヴディナイヤルシステムの小型版である。これを自動発射式の罠やリモコン式として使うことは不測の事故もあり得るので認められないけれども、教習後に免状を受けたオペレーターが、器材から離れずに臨場し、あらかじめ申請して許可を受けた照射覆域に限定して管制発射する限りは、夜間であろうと発射を許可する。
 仮眠もできるサイズの車両のルーフトップにこれが装備されるようになるだろう。
 やがて器材やソフトウェアが洗練されてくるだろうから、それにつれて、運用規制をゆるめて融通を利かせられるようになるはず。夜間の市街地に現れた羆を警察車両装備のアクティヴディナイヤルシステムで即時に排除することだって、可能になるだろう。

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 JOHN VANDIVER AND IMMANUEL JOHNSON記者による 2020-11-20記事「US special operators and Army artillerymen flex muscles in groundbreaking Black Sea drill」。
    黒海での演習。独のラムステイン基地からHIMARSを黒海沿岸のルーマニアの航空基地まで緊急空輸。着陸後、ただちにHIMARSが自走して陣地進入。海岸から洋上目標に向けて、GMLRSを発射した。

 空輸した飛行機は、特殊作戦航空隊が保有するMC-130J「コマンドーII」である。超低空飛行ができ、まともな滑走路の無い場所に着陸できる機体である。パイロットもその特訓を積んでいる。※ニジェール人質奪回作戦に投入されたのと同じ機種。

 洋上の目標に関する座標データ入力などは、輸送の途中、つまり空中でなされた。
 目標は海岸線から25マイル沖にあった。複数のロケットが命中。

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 ストラテジーペイジの2020-11-22記事。
   韓国軍は17機あるCH-47Dを5年かけてF型にアップグレードしつつあるのだが、なんと、新品のCH-47Fを買うよりも、1機あたり10%コスト高になってしまうことにいまさらながら気づいたという。

 これはF型のいくつかの部品が、少量バッチの受注生産品であるためであるという。
 もしF型をまるごと発注していれば、もっと早く、もっと安く入手できただろうという。

 F型の既存のブロック1にするか、それとも未成であるブロック2にするかも迷ったという。2にするなら納期は2025年頃となり、コストは確実にブロック1より高くなる。

 2014年に韓国は、在韓米軍が使い古していた14機のCH-47Dを1億3000万ドルで買い、これによって陸軍と空軍が保有するD型の総数を43機にした。
 在韓米軍は大助かり。というのは、古いチヌークを1機、米本土へ持ち帰るだけでも100万ドルかかるし、はたまたスクラップにするにしても100万ドル近くかかってしまうからである。

 アフガニスタンでは、ゲリラを急襲するのに、CH-47Fが絶対に欠かせない。高地で、しかも夏が高温である=空気がますます薄くなる ため、エンジンの弱いD型ではダメなのだ。ましていわんやUH-60では役には立たない。
 ※ヒマラヤ戦線では、米国からチヌークを買えるインド軍が、チヌークの同格品を買えないシナ軍よりも、空輸力の点では有利。

 アフガニスタンでは、チヌークF型が1機で、ブラックホーク×5機分の活躍をしてくれる。チヌークは完全武装した50名を載せられるが、ブラックホークは11人。速度もチヌークの方が30km/時、上回る。航続距離はF型は426kmある。ブラックホークは2.1時間しか滞空できないけれども、アフガンでのヘリボーン作戦は平均2.5時間以上の滞空が要求されるのだ。

 米陸軍はD型からF型へのアップグレードを2018年までに終えている。
 もし新品のF型を購入すると、1機3500万ドルである。

 米軍はF型を2060までは使うつもりだ。ブロック2の次にはさらに性能を強化したブロック3が2030年頃にできる。そうやって半永久に進化を続けて行く。

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 Ilya Tsukanov 記者による2020-11-22記事「Riding off success of new satellite, Iran official calls for creation of permanent space-based radar」。
      イランは7月に、中東最大の米軍基地を人工衛星から撮影した写真を公表した。ようやく衛星の姿勢制御ができるレベルに到達したわけだ。
 そして次はレーダー偵察衛星を打上げると言っている。



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