Tyler Rogoway記者による2020-11-25記事「How The Once Elusive Dream Of Laser Weapons Suddenly Became A Reality」。
ロッキードマーティン社は40年間もレーザー兵器を研究している。
その主任に話を聞いた。
レーザーは1960年頃から知られている。しかし武器として今まで普及していないのは、システムの小型化ができなかったからである。
典型的な事例が「ボーイング747」をベースとした「エアボーンレーザー」。「YAL-1」ケミカルレーザー砲のシステムだけで、ジャンボ機内がいっぱいになった。それでも威力は不足であった。
10年にしてこの計画は放棄された。
その後、民間分野で大発展があった。
光ファイバー・ケーブルの技術だ。
発光ダイオードを使った半導体レーザーの光を、通信用として何kmも到達させる研究が90年代に加速された。
2000年代前半に通信レーザーの業界バブルはしぼむ。そこで通信用光ファイバーを研究させていた各企業が、新市場をもとめて、数百キロワットのレーザー利用を研究所で模索させた。
ファイバー用レーザー技術は、とても効率よく、電力を光力に転換してくれる。かつての半導体レーザーの転換効率は10%だったが、いまでは35%だ。
効率がよいということは、冷却にも苦労しないということ。※ケミカルレーザーでは大問題だった。
今日すでに鉄工所で鋼鈑をレーザーで切るのは見慣れた風景だが、あれは、光ファイバー・ケーブル研究の知見が土台になっているのである。
キロワット級のハイパワー・ファイバー・レーザーによる切断加工が、いちじるしく普及した。
距離数センチで動かない鉄板をカットするのと、2km先の空中の迫撃砲弾に穴を開けるのとは、また別な話になる。
しかし民間で発達した光ファイバーと工業用ハイパワー・レーザーのおかげで、レーザーの兵器化は急に現実的になりつつある。
ロッキードマーティン社のレーザー兵器部門では「スペシャル・ビーム・コンビネーション」と呼んでいる。複数の、工業用の強力なファイバー・レーザーを、ひとつのビームに束ねるのだ。
イメージとしては、ピンクフロイドのアルバム『ダークサイドオブザムーン』のジャケットカバー絵にあるプリズム。複数の波長のレーザーを一本化して出力させる。「リバース・プリズム」とわれわれは呼ぶ。
※レーザーの怖いのは「逸れ弾」だ。ビームを一本化するのは悪くないが、標的の向こう側にある無関係な人やモノが毀害される危険をどう回避するか。そのためには、散開的に配置した多数のビーム銃(E.Q. 複数の車両)を、三次元空間の一点に精密に指向し集中させる方式がよい。超音波パルスを周辺から焦点にあつめて人体内の結石だけを砕く医療機器と同様に。つまり「フェイズドアレイレーダー」のレーザー版をめざすのが、早く、安全性と破壊力を両立させられる道だと思うぞ。オフザシェルフのサブシステムだけで組みあがるんだから。
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ストラテジーペイジの2020-11-26記事。
UAEに売ろうというMQ-9 リーパーの数は18機である。30億ドル。
過去20年間、UAEはJDAMキットを1万個、米国から買っている。
すべてはイランの脅威に対応するため。
UEA軍は6万5000人しかいない。しかもその三分の一は外国籍人である。
UAE内の全住民のうち市民権を有しているのは2割ほど。
またUAE内の住民のうちアラブ人は1割である。8割はパキスタン、バングラデシュ、インドからのイスラム系出稼ぎ人。1割は他の外国人。
イランやイラクからの脅威を考えてクウェートは徴兵制を採用したが2001年にもとにもどした。
しかし2017年にまた徴兵制を採用した。
カタールは2013年に徴兵制を採用。
UAEは2014年にそれに続いた。
2018年、UEAは徴兵の服役年限を延長した。
高卒者は16ヶ月以上に。中卒者は24ヶ月に。
このようにしておけば、将来のいざというとき、傭兵ではなく、予備役を頼ることができる。
当初の目論見では、大卒者はさらに長く軍隊で訓練させ、予備将校にするつもりだった。
UEAとしては、有事に27万人を動員できるようにしたいのである。
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Olivia Murphy 記者による2020-5-5記事「Guide to the Classics: Mary Shelley’s The Last Man is a prophecy of life in a global pandemic」。
『フランケンシュタインの怪物』の作者メアリー・シェリーは1826年に『The Last Man』を発表し、パンデミックで人類が根絶されんとする世界を描いた。
西欧文明は1811年に「恐竜」化石を、太古に滅びた生物種として認識した。その頃から、次は人類もまた滅びるのではないかと、人々は恐れ始めていた。
1792年から1815年まではナポレオン戦争のため大量死が珍しくなくなった。
1815年のタンボラ火山の噴火は、一挙に地球を寒冷化させたように見えた。
バイロン(シェリーと親交あり)は1816に「ダークネス」という詩を書いた。動物も植物も全滅した世界を。
メアリー・シェリーは、他の動植物はそのままで、人類だけが、疫病のために数年にして滅びる災厄を想像した。
タンボラ噴火は大飢饉をもたらしていた。
1817~1824にはコレラのパンデミックが初めて観測された。発症地がインドで、そこから中東まで徐々に蔓延が進んだ。そこで止まらないのではないかと欧州人は恐怖した。
英国では、殖民地インドとの商売で稼いでいた銀行や貿易業者が次々と破産した。
※CSでシェリーの伝記を視て、この作品の存在を知り、とりよせて読もうと思ったら、2007年の訳書は古本までも品切れ。原書は300ページ以上あるらしく、とても時間が許さない。そこで以下に、英文ネットでみつけたシノプシスから、描写の要点を抜く。
レイモンド卿(あきらかにバイロンがモデル)はギリシャでの戦争に勝利して、英国に帰還してきた。
レイモンド卿はトルコと近東を征服したいと思っている。
レイモンドは対トルコ戦争で消息不明に。仲間たちが、彼を探しに英国を発つ。
レイモンドは投獄されているらしいという風聞。
レイモンドは病身となって戻る。
ギリシャが攻勢に出る。するとペストがコンスタンチノプルで発生したとの報。
トルコ軍はコンスタンチノプルを抛棄した。だが攻囲軍もペストが怖くて誰も入城できない。
レイモンドが単身市内に入る。卑劣なIEDが大爆発。
レイモンドは死に、ギリシャで葬られた。
ライオネルはペルディタをつれて英国に戻らんとす。
だが途中で難船。一人の生き残りも奇病で死亡。
悪疫はコンスタンチノプルからギリシャに広まったとの噂。
7月に黒い太陽が昇った。
ついに悪疫がフランスとイタリアの港に定着した。
難民が発生し、公園は耕作地に変えられる。
ついにウインザー城でも死人が発生。
ヨーロッパは疫病と洪水で憔悴する。
英国社会は分裂する。
夏になり、アウトブレークが盛り返す。
アメリカ人がアイルランドに殺到し、無秩序が……。さらに英本土へも……。
ロンドン市民はアメリカ人を迎撃するため武装を整える。
全英に荒廃が広がる。
ロンドンを捨てて南方へ流浪しようとする人々の動きが。
日没近く、彗星が現れ、高潮が起きる。
フランスでは偽預言者が人々を導いていた。
パリを経てスイスまで逃げたところで、生き残りは4名となる。ペストは終焉。
そこからイタリアを目指す。
ヴェニスに着いたが、クララがさらにギリシャまで行きたいという。
それで船に乗ったら、嵐で転覆。
ライオネルひとり生き残り、イタリア半島の岸にたどり着く。
ライオネルは彼の体験を書き終えると、世界のどこかにまだ生き延びているかもしれない、コンパニオンを探すべく、小型帆船で地中海へ彷徨い出た。終わり。

日本転覆テロの怖すぎる手口 スリーパー・セルからローンウルフまで (PHP新書)

無人機とロボット兵器