Joseph Trevithick記者による2020-11-27記事「Everything We Know So Far About The Assassination Of ‘The Father Of Iran’s Nuclear Bomb’」。
イランの核科学のトップ、モシェン・ファクリザデが、自動車で移動中に暗殺された。
バイデン政権は、トランプが脱退したイラン多国間合意に戻ると考えられている。それでトランプが大統領の任期が尽きる前にイランを爆撃するのではないかというルーモアが流れていた。
※これが小額の予想賭博であったなら、《来年1月20日までトランプの方から対イラン戦争は始めない》に一点張りしていれば99%当たり続けるだろう。トランプは過去の人生の中で、自分が戦争を指導する想像をしてこなかった。イスラエルから、《対イラン戦争を始めてくれ》と、いくら頼まれても、どうしていいか、見当もつかない不動産業者さんなのである。だからFDRやマッカーサーのように周辺者を納得させ引っ張っていく大演説はできない。広く通用する理屈を立てられないということは、大政治の世界では、手も足も出ぬということとイコールだ。側近部下に大演説が得意な超大物が居れば別だが、トランプのキャラクターはそのような重鎮は閣内に招かなかったのでいまさら仕方がない。モサドは、イランの誰だろうと、いつでも殺せたのである。それが今のタイミングになったということは、これは《トランプにはがっかりした》という、憤懣をあらわした、対米メッセージだ。一人の技師が死んだぐらいでイランの核武装が止まることはない。止まるものなら、とっくにやってるわけだ。
ファクリザデを殺害した場所は、アブサルド市内。テヘランから東に50マイルである。
IRGC(イラン革命防衛隊)に近いメディアによれば、初めに1発の銃声が響き、ついで、爆発が1回起きたという。それ以上の詳しいことは伝わっていない。
SNSには、黒い日産乗用車が銃弾孔だらけになっており、そのそばの地面に血溜まり――という写真が出回っている。
別な写真には、爆発物にやられた別なもう1台の車両残骸が映っている。爆発が、路肩爆弾なのか、それとも車体に仕掛けられた爆弾なのかは判然としない。
※モサドがイラン国内でよく使う手は、オートバイでターゲット車両を追い抜きざまに車体に磁石爆雷をとりつけ、その直後にドカンというもの。
銃弾が射ち込まれた車体の写真からは、ガンマンは四輪者または二輪車で並走しながら側面から銃撃したことが推定できるという。
現場では3名か4名が死んだ。その中には犯行グループの者も複数含まれると。
ファクリザデじしん、IRGCの幹部である。
※アメリカに戦争をしてもらおうと希望するなら、受益国としても、このぐらいの犠牲を払い、ヤル気も示さなければならない。それにしても、《自爆テロ》の手法をとらなかったところは、特筆される。決死作戦はよいが必死作戦はダメなのだ。

アメリカ大統領戦記1775-1783独立戦争とジョージ・ワシントン2

ニッポン核武装再論