David Poyer 記者の記事「The war with China, as I saw it」。
※このひとは本業が海軍大佐で、プロの物書きではない。
十年前、わたしは数人の知り合いに、《第三次世界大戦》スタイルで近未来の米支戦争を予言する軍事フィクションを出版しようじゃないか と呼びかけた。わたしが海戦分野を分担執筆するつもりでいた。これは世間に対する好い警告になるはずだった。
ところが同僚たちはみな、断ってきた。米支戦争なんて可能性ゼロだ、と、彼らは口にした。
そこでわたしは単独で『ザ・ウォーズ・ウィズ・チャイナ』を書くことにした。これは6部作で、今年の11月に、最終巻が出る予定だ。版元は、セントマーティンス/マクミラン社。
今日では、対支の軍備については毎日、誰かが語っている状況である。
米支戦争は、こっちの準備がないときに始まり、まず壊滅的な損害は不可避だろう。
《ひとつ前の戦争》に対応することばかり考えている米軍は、《最新版の戦争》にはすぐに対応できない。これは永遠のパターンなのだ。
あらためてわたしの小説のこれまでの(第一部~第五部の)あらすじ。
パキスタンとインドの戦争がエスカレートして核の投げ合いになる。
中共がパキスタンの完敗を禦ごうとして介入する。米国はインドの側に立つ。
ちょうどWWIのときのように、次々に参戦国が加わる。ベトナムも中共と戦闘状態に入る。
パキスタン側には、イランがつく。
日本、欧州、フィリピンは、洞ヶ峠を決め込む。
ロシアは両陣営に石油と武器を売る。
人工衛星はぜんぶダメになる。
中共軍は、戦略プランニングをAIに立てさせることで、緒戦で連合軍を圧倒する。
第一列島線は、占領される。
韓国軍は壊滅する。
中共軍は台湾に侵攻する。
米本土では、サイバー攻撃や第五列工作員の暗躍のために、総力動員がさまたげられてしまう。
中部太平洋では中共軍潜水艦相手のASWが続く。
ベトナムとインドネシアからは、南シナ海への反撃が成功する。
やがて日本は連合軍に加わり、北鮮と台湾への逆上陸戦闘が始まる。
米国も戦略AIを前面に立てて、中共の戦略AIとわたりあう。
連合軍は海南島と香港に侵攻する。米支は、全面核戦争になる前に停戦する。
最終巻では戦後世界の様相が描かれる。
インドネシアとベトナムは強国として台頭する。
中共は「シナ連邦共和国」になる。
次。
Matthew Cox記者による2020-11-28記事「New M240 Machine Gun Suppressor Gets Rave Reviews from Army Maneuver in Test」。
7.62ミリの分隊軽機「M240」用のあたらしいサプレッサー。これを銃口にとりつけると、射撃しながら隣の兵隊と会話ができるくらいに音が抑制される。
敵からすると、こっちの機関銃の位置がなかなか分らなくなる。
M240の交戦距離は1100mもあるので。
次。
Heziel Pitogo記者による2014-2-7記事「Revisiting the Battle of Stalingrad through German Letters」。
スターリングラードの勝利後、ソ連軍はドイツの野戦郵便局からドイツ兵の手紙などを集めた。その一部は、宣伝や教育のため、1944に印刷配布されている。
たとえばこんなものがある。
――WWIのヴェルダン戦を近代兵器で戦っているようなものだ。毎朝攻勢をかけて20m前進するが、夕方にはまたソ連軍に押し戻されてしまう。(兄弟宛て。オッペルマン一等兵。)
――1942-9-1には仲間が140人いたが、11-13の今、16人しか残っていない。残りは戦死か負傷。いまや、師団にも指揮をとってくれる将校と下士官がいない。毎日1000人弱の負傷兵が、後送されて行く。(マルシュス一等兵。)
――中隊に30人しかいねえ。手紙には全部は書けねえ。こんど面会したら話してやるが、ここでは地獄を見た。仮埋葬墓地がどんどん膨らんで行きやがる……。(古参の伍長。)
――11月19日。この戦争に負けたら、ロシアから報復されるのは必至だろう。キエフとハリコフで、女子供を数千人も殺してしまった。(野戦憲兵軍曹の日記。次も同じ。)
――12月6日。寒気がますます厳しい。この3日間、糧食がなく、凍えるため眠ることもできない。又聞きの噂。わが軍から脱走投降兵が続出していると。
――昨日は僕らはウォッカにありつけた。そして4匹目の犬をバラバラに刻んで仲間たちとたいらげた。犬のヒレ肉はごめんだと、口にしない仲間もいたが……。カラスも射ち落として料理したよ。(第227歩兵連隊の兵。女宛ての手紙。)
※犬食文化はどのように発生したかを考えると、やはり飢饉の襲来が頻繁だと、それがいつしか文化になるのだろう。野犬とカラスは、農業が壊滅しても、最後まで人の目につくところに居るのだ。
――1月15日。われわれの周囲で頻繁に地雷が爆発する。(第212連隊の将校の日記。)
――1月15日までの2日間で部隊は60名が戦死・戦傷あるいは凍傷で戦力外。30人以上が逃亡。弾薬は、15日の夕方で尽きるだろうと思われた。3日間、糧食なし。残りの多くの者も足に凍傷を負っている。そこで1月10日に拾った勧降パンフレットが説得力を持った。(部隊投降した歩兵大隊長とその副官の証言。)

地獄のX島で米軍と戦い、あくまで持久する方法―最強の米軍を相手に最悪のジャングルを生き残れ! (光人社NF文庫)

日本有事―憲法(マックKEMPOH)を棄て、核武装せよ! (PHP Paperbacks)