核空母『エイブラハム・リンカン』の艦長に女性大佐(1994兵学校卒)が決まる。対潜ヘリの操縦者出身。

 この人以前だと、アナポリスへの入学じたいが許可されていなかった。

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 JAMES BOLINGER 記者による2020-12-8記事「Marine combat engineer in Japan adapts runway repair kits to meet new Corps doctrine」。
   航空基地の滑走路に敵のミサイルで穴があけられたとき、それをすぐに埋めるキットを米軍は持っている。
 その新型のキットはしかし、20フィーター・コンテナ×5個の開封を必要とする。
 ある男が気づいた。阿呆か、と。
 それだけの大荷物はC-17でなければいちどに空輸できない。C-130なら複数機が必要だろう。戦時には話にならない。

 そこで、1個のコンテナの中に、すべての資材を少量ずつミックスしてパッキングしておくことにした。これならC-130が1機飛んでそれを届ければ、飛行場のひとつの穴の修繕にとりあえず足りるのである。

 ※WWII中の南方島嶼に築城資材を輸送するとき、旧日本軍はおなじドジを踏んでいる。複数の輸送船が安着しないとコンクリート打設ができないような資材搭載をやっていたからだ。船団のうちの1隻が沈められただけで、その島では何の工事もできなくなってしまうのだった。そこで、出発港での積み込みの手間はかかるが、どの1隻だけでも、とにかく輸送船が到着すれば、そこには必ず少量ずつ、必要な建設資材が一式揃っている――となるように、搭載方式を改めた。だがその改めるタイミングは遅すぎた。

 20フィーター・コンテナは重機がないとC-130から簡単に卸下させられないから、さらにその内部を小分けして、男手×5人でなんとかできるように工夫した。

 ちなみに最新の滑走路の穴埋め資材としては、ファイバーグラス製の軽量なパネルがある。こんなもので、カバーアップできてしまえるのだ。もちろん最初に空隙部分に瓦礫を密に充填して均す。その上に薄いパネルを被せて、コンクリート用ボルトで固定する。こうすることでF-35が小石をエアインテイクに吸い込むことも防がれるのだ。

 ※ヒストリーチャンネルでグラント伝を視ていたら、ヴィックスバーグ攻囲のときに「サップローラー」を使った、と言及されていた。気になって調べたら、次のことが分った。Sap roller(s)は、6~7フィート長の gabion (木の枝を編んだ筒の中に石や土砂を詰めた円柱状の防弾籠) で、円柱状なので人力で敵陣前まで押し転がして行けたのである。所定の場所まで推進したら、そこで縦にして並べると防弾壁ができあがった。これは戦国時代の「竹束」の近代版だ。ちなみに Sap は Sapper=工兵の俗称 の略。ここに於いてわたしは嘆じたのである。今日の「HESCOバリアー」は一日にして思いつかれたものではない、と。



空母を持って自衛隊は何をするのか: 朝鮮半島危機後の安全保障を再考する (一般書)