スマホと同じ重さながら40分飛行できるナノマルチコプターをBAEとUAVTEKが開発。

 Thomas Newdick and Tyler Rogoway 記者による2020-12-28記事「Russia’s Predator-Style Drone With Big Export Potential Has Launched Its First Missiles」。
  国営ノヴォスチ通信によると、ロシアのメーカーのクロンシュタットは、ようやく「オリオン」UAVから、空対地ミサイルを、運用できるようになりそうだと。

 無動力の滑空誘導爆弾を2018年にシリアで「オリオン」から投下実験してはいたが。

 こんど発射できるようにするミサイルは、57mmロケット弾にレーザー誘導キットをとりつけたもの。
 2021年カレンダーに掲載された宣伝写真。「オリオン」が「KAB-20」誘導爆弾を抱えている。重さ44ポンド。クロンシュタット社製だというのだが、トルコのTB2から投下する「MAN-L」に酷似している。

 クロンシュタット社が露軍に「オリオン」を納品したのは2020-4だという。飛べる機体が3機。

 オリオンは自重2250ポンド。滞空24時間。まず、プレデター級である。
 米軍の方は、プレデターを2018にお払い箱にしている。
 後継の「MQ-9 リーパー」は10500ポンドである。

 2007年以降、プレデター級の無人機がないことにロシアは焦り出した。手始めにイスラエルから「サーチャー2」のライセンス権を購入。「フォーポスト」の名で製造している。非武装機である。

 クロンシュタット社では、「オリオン」の開発を2011から始めた。2016-10に初飛行。2019-11にはプロトタイプ1機が墜落喪失。あきらかにエンジンがネックだった。

 イトラン社が、ロータックス914(オーストリー製で、MQ-1プレデターに使用されている、水平対向ガソリンエンジン)を模倣したエンジンを製造した。それにターボチャーヂャーをつけた。
 ※偵察UAV用エンジンは振動が無いことが重要なので、水平対向とか、ロータリーエンジンが好まれる。グレイイーグルがディーゼルを搭載しているのは、スパークプラグの悪影響を最小限にしたいからかもしれない。つまりエリント用を考えて。

 「フォーポスト」はロシア北方艦隊が使っている。
 沿岸監視任務に。

 おそらくクロンシュタットは輸出市場に目をつけたのだろう。露軍に使ってもらえるとは思っていないかも。
 ※プーチンが毒殺を好むのは、彼自身が毒殺されることを誰よりも畏れているからなのだろう。じぶんが怖いから、政敵も怖がるはずだと考えるのだろう。この仮説が当たっているとすれば、彼が率先して国産の、武漢ウイルス用のワクチンを、注射してもらわない理由もわかる。自分が急かして開発させたワクチンを、自分では打たないのに、国民には打たせる。そんな指導者がどこにいる? あきらかに国内政治宣伝上は、不利である。「いずれ射つ」というアナウンスだけがなされている。これは見ものだ。「射った」というフェイク報道で逃げるのか。それともさいごのさいごまで打たないで通すか。そしてもうひとつの疑惑。ロシアの武装UAV開発がこんなに遅れているのも、プーチンがそれを個人的に非常におそれているからではないのか? トルコ人はそれに感づいたのではないか。



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