シリーズドラマのキャラクターは最後はどうなったのか、を教えてくれるサイトがあればいいのに……。

 トシを取ると海外ドラマを3シーズン目の途中までぐらいしか見続けることができない。さすがに、うんざりしてしまう。
 「では、あのキャラクターは最後はどうなるのだ?」
 この疑問にスグに答えてくれる一括サイトがあると、アクセスはさぞ多いことだろうよ。

 次。
 Graham Warwick 記者による2021-1-22記事「Podcast: Tech Talk On How Universal Hydrogen Plans To Disrupt Aviation」。
    航空機燃料として「水素」を普及させるためには二つのチャレンジが避けられない。
 まず、水素燃料の世界的供給体制。そして、水素燃料に対する初期需要をビジネスのスタート時点から大きくしないとダメだ。

 燃料電池の会社「プラグ・パワー」。まずフォークリフトで普及させつつある。

 水素燃料は、重さあたりの出力が、核燃料を除くすべての燃料よりも高い。飛行機に原子炉を積むことは今後ありえないので、航空業界のゼロエミッションのホープはまず水素燃料か燃料電池となるわけだ。

 もう1950年代に水素燃料の有人飛行は実現されている。
 またソ連は1980年代に「ツポレフ155」を水素で飛ばしたことがある。

 しかし当時と今とではわれわれの知見は大違い。今はPEM、つまりイオン交換膜を電解質とする燃料電池の技術が使えるんだ。
 PEM技術によって、2020年代なかばには、水を安価かつ大量に電気分解することもできているだろうし、逆に、空中から酸素をとりいれながら水素燃料電池に発電させることも可能なのだ。

 ※日本ではこの技術をまず鉄道のディーゼル機関車の代品として実用化することを考えると楽なのではないだろうか。というのも水素の兵站基地は鉄道会社の工場構内に設ければよく、機関車のうしろに燃料タンク車を連結するというスタイルで、手早い完成は約束されているからだ。北海道にはまだJRが電化されていない区間がある。そこに使える。その実績を以て、こんどは後進国へ輸出すればよい。これまでのJRの機関車開発は、後進国向け輸出のことを最初からぜんぜん考えてなかったから、投資が大きく実らなかったと思う。もちろん水素エンジン機関車を早く完成すれば、米国やカナダの老舗のディーゼル機関車メーカーに一挙に肩を並べることだって夢ではなくなるのだが、それを北米市場向けに輸出するなどという野心を日本人が口にしたがさいご、米加両国の貿易保護主義勢力をいたく刺激することになるだろう。それは不吉である。

 世界には1万7000箇所の商業飛行場がある。そこに水素燃料を配給しなければならない。
 供給は、工場から「カプセル」の形ですることになるだろう。そうすれば途中での漏れがない。

 Roei氏がじぶんのベンチャー会社にて開発中の電気モーター。燃料電池によって回す最大級のモーターで、1.6メガワットを発生する。このモーターができれば、リージョナル・ジェット・クラスの旅客機を電気力で飛行させられる。40人から60人乗りだ。
 ※通産省や三菱重工内に目端の利く者がいれば、とっくにこういうモーター開発に集中投資してたよね? 売るのが激ムズの「機体」なんかじゃなくて……。そうすれば販売努力なんかしなくても、世界中から「売ってくれ~ぃ」ちゅうて来たわけだ。オット、モーターの開発は三菱電機さんの領分かな。

 プラグ・パワー社、トヨタ、ホンダ、そしてバラード・パワー社が、水素燃料電池の実用化の先陣を争って、すごい努力を傾けている。

 プラグ・パワー社はすでにアマゾンやウォルマートと協同してコンセプトを絞り込みつつある。
 ※倉庫内作業機のフォークリフトはプロパン・タンクをとっかえひっかえして走る。ゆえに水素燃料カプセルとの互換はできなくても、デザイン上の親近性がある。

 燃料電池の重量あたり出力エネルギーは、リチウム電池よりも大である。

 2028年までには、内燃機関動力方式よりも、燃料電池動力方式の方が、コストは低くなっているであろう。

 現実的なのは、小ぶりな固定翼旅客機を50マイル~1000マイル、燃料電池で運行させること。だからこれをまず実現する。
 いまのところ非現実的なのは、「ボーイング777」級や「エアバスA380」級を電池モーターで飛ばすこと。そんなのは当面は考えない。

 すでに水上機「デハヴィランド・ビーヴァー」を750馬力=0.5メガワット で飛ばせることは実証した。
 次いで「セスナ・グランド・キャラヴァン」を、電池+0.5メガワットモーターで飛ばす段階にさしかかっている。
 これらは5席~9席の飛行機である。

 これ以上大きい飛行機(40人乗りの「ダッシュ8」)になると、バッテリーでは離陸ができない。水素燃料電池にするしかないのだ。
 とりあえずは高度3000mを与圧なしで運航させる。

 欧州で新コロがおさまったとき、燃料電池へのゴールドラッシュが起きる。



日本の戦争Q&A―兵頭二十八軍学塾