STARS AND STRIPES 記者による2021-2-13記事「USS Wasp sailor becomes Navy’s fourth service member to die from coronavirus」。
強襲揚陸空母『ワスプ』所属の乗員が1名、新コロで病死した。金曜日に。
患者は陸に移されてノフォーク軍港近くの病院に1-17以降、入院していた。
『ワスプ』の母港は大西洋岸のノフォークである。
2021-2-12時点の集計。昨年いらい、現役の米海軍軍人が22人、新コロで病死した。
さいきんの病死者の中には、SSBNである『テネシー』乗務の26歳の兵曹も含まれている。フロリダ州の陸上の病院で絶命。
次。
Katharine Gammon 記者による2021-2-13記事「Why a failure to vaccinate the world will put us all at risk」。
先進国だけが1年以内にワクチン接種をあらかた了えることができても、後進国でワクチン接種が進まないのでは、変異株が次々登場し、世界経済を何年にもわたり不景気にする。
たとえばコロムビアでは、最初のワクチンが今月中に5万射分届くという段取り。それはファイザーとアストラゼネカ。
そして3月には数十万射分が届く見通し。遅い。
これではいかんというのでコロムビア政府は中共政府に、シノヴァックをくれと、直接交渉を始めている。
英国では、国内成人の四分の一が、すでに1回の接種を了えた。
米国でも、注射予約で大混乱しつつも、すでに3500万人に1回の接種を了えている。
ある予測。85ヵ国をこえる後進国では、早くても2023年にならなければ、全住民へのワクチン接種は了わらないであろう。
WHOによれば、西アフリカのギニアでは、政府最高幹部の25人だけが1月に注射を受けた。のこりの国民にはまったく接種されていない。同国には1300万人の人口があるのだが……。
WHOらは、世界に92の貧国があるとみなしている。これらにワクチンを届ける「Covax」という非営利組織をつくろうじゃないかという話が2020-4から。
この機関はすでに資金として210億ドルを集めた。しかしアフリカなどを中心に世界人口の20%にワクチン接種しようとすると、さらに49億ドルが必要だという。
ワクチンそのものの集まりも悪い。ファイザーは生産したワクチンの2%をCovaxに納品したところだ。モデルナはまだ交渉中で、Covaxへの納品実績ゼロである。
ファイザーやモデルナのような、保管にも運送にもシビアな条件があるワクチンの接種が、人口の多い貧乏国の奥地住民にまで速やかにいきわたるとは思えない。人口の多い後進国地帯で、これから何年も、新タイプの変異ウィルスが生まれ続けることになるだろう。そのたびにワクチン会社も、ワクチンを設計しなおして、あらためて供給しなおさなくてはならない。