「網や移動柵を使う巻き狩り」の免許を新設するべきかもしれない。多人数で大規模に、有害鳥獣を一挙に間引きするのだ。

 Alex Brown 記者による2021-1-10記事「Hunting Pastime spikes during Pandemic」。
  ハンター人口の漸減は、じつは米国でも深刻だった。
 1980年の米国には、ハンターは1700万人もいた。
 それが2016年には1150万人。
 9割は男。97%は白人で、ほとんど45歳以上。

 ところが、パンデミックで去年から神風が吹いている。
 大学もオンラインになったので、20代の学生が、朝から狩猟小屋に居ながらにしてリモート講義を聴けるようになったのだ。

 カヤックや自転車も売れている。要するに、若い元気な奴がアパートになんか引きこもっていられない。

 ミシガン州では、2020年に狩猟許可証を買った者が、2019年よりも67%増えた。
 女性ハンターも15%増えた。

 アプレンティス・ライセンス、すなわち、初心者ハンターをガイドしてやる老成ハンターのためのディスカウント・オプションもよく売れた。

 米国には、ハンターが余った肉をフードバンクに寄付すれば、そこから貧乏人に配給されるという仕組みもできている。

 ハンターのための安全教習がオンライン化されたのも、狩猟人口を増やすのに大きく貢献したと考えられる。

 ※これは日本でも重要なところで、日本で銃猟人口が増えないのは、猟友会に所属しなければならないのが、若い人には億劫なのだろう。田舎の消防団みたいなもんでね。そういう付き合い抜きならOKという人も多いはずだ。

 ※「巻き狩り免許」には、勢子が非殺傷性のレーザー光線銃、自衛用の電気槍を用いることも許可されるべきだ。参加者はオンライン教習を受けるだけでよく、アプレンティス必須とすれば、正真正銘の素人衆が、ワンタイムの山林イベントとして、狩猟を体験できることになるだろう。その協働作業は将来、村人総出のゲリコマ掃滅が必要になったときなどにも、きっと役立つはずだ。