今年は忠臣蔵関係のテレビ番組は作られたのだろうか? 14日は完全スルーされた気が……。

 まあ、それどころじゃないよね。

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 Benjamin Plackett 記者による記事「Why do the queen’s guards wear such tall hats?」。
   バッキンガム宮殿の衛兵の派手な赤服と高さ18インチの黒帽は、1800年代に敵国兵を威嚇するためにデザインされた。
 英軍歩兵の身長を大きく見せようとしたのである。

 対手たるナポレオン軍の親衛隊(近衛師団)も同じようなコスチュームを工夫していた。

 英軍歩兵名物となった黒い帽子は、熊毛皮帽である。

 素材はカナダのブラックベアのもので、毎年、個体数調節の狩猟で得られた生毛皮が英国に送られる。
 しかし2020にEUを抜けた英国国内では、毛皮取引を全面非合法化しようという運動もあるので、今後はどうなるかわからない。

 現状、まいとし50個から100個の熊毛皮帽子が、単価900ドルで製造されている。

 いうまでもなくこの衛兵たちは輪番上番(全英の連隊のもちまわり)。また、クイーンズガードといえども、有事になれば、ふつうの迷彩服に着替えて出征するのである。

 赤い詰襟上着(チュニック)は夏用正装である。冬はグレーのコートになる。
 なぜ赤なのかというと、とうじの染料の中でいちばん安価で豊富に供給できたのが、赤色だったのだ。コスト優先で決まったのである。

 黒色火薬を使っていた時代の戦場は、小銃斉射のたびに一帯に霧がかかったようになり、敵も味方も見分けにくくなる。だから、同士討ちされないように、特定の派手な色を選ぶ必要が、欧州軍隊には特にあった。

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 ストラテジーペイジの2021-2-16記事。
   衛星写真によると1月時点でイランが保有する『キロ』級潜水艦×3隻は、いずれも、陸上で延々と整備をされているところである。
 2020年の前半までは海に浮かんでいたのだったが……。

 それにしても3隻同時一斉にドライドックに入れるなど、海軍の常識からは外れたやり方だ。

 ロシアは、輸出した『キロ』級のメンテナンス点検を基本的にロシアの工廠で提供する。しかしイランは、それらを自前で整備する方針である。

 イランは、ロシアが取る修理代金が高いと考えている。また、国連がイランに制裁をかけている情況下で、ロシアがその潜水艦を返さないことがあり得るとも懸念したようだ。