「水に浮く梯子」――Buoyant and floatable Ladder――の準備が必要だ。

 魚雷艇タイプの高速人員輸送艇は、汀線にのしあげることはできないので、尖閣にじかに接岸して人を卸すときには、ちょっと小道具の力を借りたくなる。

 カーボンファイバーなどの新素材を使えば、総体として水に浮く、比重が1.0未満の「ハシゴ」が造れるはずである。こういうのが、きっと重宝すると思う。

 ネットで商品検索してみたら、特に浮揚性を謳ったはしごや脚立は売られていないようだ。しかし昔からある木製梯子や竹製梯子は、とうぜん、水に浮くのだろう。とりあえず、陸自の施設科は竹で自作して研究してみちゃどうだろう?

 「浮くハシゴ」は、落水者をつかまらせてボート上にひきあげるのに便利。
 その梯子そのものを、浮き輪代わりに水面に投げることもできる。

 中共軍は必ず対人地雷を仕掛けるはずだ。軽量梯子を地面に敷き、その上を歩けば、対人地雷は反応しにくいだろう。

 装輪車をLST等から上陸させるとき、4×4車であっても、汀線で前輪が深く砂地にめりこんでしまって、前に行かなくなることがあり得る。そんなときには、梯子1組を前輪の下にあてがって、犠牲にすればいいだろう。

 尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島は、いずれも、地層が、南側から北側に向かって、下り坂に傾斜している。そのため、島の分水嶺から北側はスロープ状となりやすいが、島の南縁は断崖状を呈しやすい。稜線陣地を占領したあと、この南岸の船着場から物資を担ぎ上げて行くルートには、ところどころ、崖や急斜面に固定した梯子が必要になるかもしれない。

 軽量な梯子は、担架の代用品になるし、バールのようなものを振り回して暴れる外国人不法上陸者を取り押さえる役にも立つ。

 次。
 Inho Lee 記者による2021-2-14記事「Freedom and Alliance in Jeopardy in South Korea: An Insider’s Testimony」。
  ※記者は元外交官で韓国に居住。やたら長いので後半は割愛した。長い理由は、「二度目は無い」と思っているからだろう。おそるべし、コリア。

 バーウェル・B・ベル大将は、前の在韓米軍、ならびに米韓連合コマンド、ならびに国連コマンドの司令官であるが、さいきん「ヴォイス・オヴ・アメリカ」に公開書簡を送って、米政府が握っている朝鮮半島での戦時指揮権を文左衛門政権に渡してはいけない、と警告した。それをすれば、中共とロシアが後援する北鮮によって韓国は併呑されると。

 韓国議会の五分の三を占めるに至った文左衛門の一党は、2020年末にムチャクチャな法律を立て続けに通している。
 そのひとつは、1980年の光州蜂起が義挙ではなかったとする発言を為した者は誰であろうと罰金5000万ウォン=5万米ドル、または最高5年の懲役を科すというもの。

 朴大統領暗殺事件の直後にこの暴動を開始したのは金大中を支持する学生たち。水面下では北鮮の工作機関が燃料を注入し扇動していた。しかし文左衛門らの一党は、これを「518民主化運動」と絶賛するわけである。
 もうひとつのトンデモ法は、文左衛門にCIOの指揮権を付えるというもの。CIOは「政府高官腐敗捜査局」という名のゲシュタポである。

 このCIOが恣意的にいつでも監獄へぶち込める「政府高官」には、裁判官たちや、韓国軍の現役蒋軍たちまでもが含まれる。※旧ソ連のNKVDだな。どのくらいの武力を与えるのかに、注目しよう。

 さらにこんな法律改変もなされた。国内の共産主義運動を見張っていた政府機関であるNIS(国家情報局)に、そのような内偵を禁じた。他方では、北朝鮮に向けて風船を放つ行為は違法化された。

 とうとう米連邦議会も、韓国政権はいまや人権弾圧政府になったと考えて、監視対象にすることにした。

 つまり今、北鮮や中共のエージェントたちは、韓国内において、フリーハンドを得ているのである。外患誘致活動に出精しながら、逮捕されることも、訴追されることも、おそれる必要がなくなったのだ。
 他方で、まともな韓国国民は、自国の近現代史について正真の目撃証言を語る言論の自由を、法的に奪われてしまっているのである。

 いまや韓国の公務員は、文左衛門とそのとりまき幹部の言うことに反論することは、公的にも私的にもまったくできない情況だ。もし文左衛門らの悪口を言えば、失業するだけでなく、生命の危険がある。

 文左衛門一派は、「国家保安法」を骨抜きにすることを次の目標に据えている。

 また、さらなる立法によって、雇用主からは経営決定権を剥奪するなど、「自由経済」システムそのものを破壊する気まんまんである。(最低賃金Upと労働時間短縮が法律で上から強制されている。)

 文左衛門は、韓国の原発を解体し、それを北鮮にプレゼントしようと考えている。これは秘密文書が表沙汰になってバレた。
 また韓国の司法当局が大統領一家の汚職を捜査できないような制度を導入せんとしている。
 いずれも、反対する公務員たちは命がけだ。

 文左衛門政権の性格は、密かな反米、公然たる反日、親支、親北、のセットである。

 文左衛門に公然と反対する人物としては、武漢肺炎のクラスター源になったと騒がれた新興宗教教会の教祖がいる。彼は、いろいろな理由をつけられて刑務所に送られたが、最大の罪は、コロナとは関係なく、人前で文左衛門を政治的に非難していたことなのだ。

 秘密警察による政敵暗殺も起きている。「Roh Hoe-chan」は昔は文左衛門の盟友だったが近年は反対派。米国を公式訪問して帰国し、実母のアパートを訪問した次の朝、彼はそのアパートの窓から放り出されて墜死した。検死は行なわれなかった。まだパンデミック前である。

 記者は、金大中政権時代、モスクワに駐在する大使であった。だから分る。文左衛門が採用し実践しているのは、レーニン/グラムシの戦術だ。最初は共産主義とはいわずにまず国家を乗っ取る。それから、共産主義の実行にかかろうとしている。
 文左衛門一派は、KBSとMBCの二大中央TVキー局の経営幹部を意のままに追放した。この2局が政権よいしょ報道をしなかったというので。

 これらの強権発動は合法化されており、大衆は支持している。文左衛門はヒトラー並に巧みだ。

 2020年4月の国政選挙で文左衛門一派はいかにして勝ったか。まず直前に300ドル~400ドルの災害救恤金をバラ捲き、選挙集計には中共系のコンピュータを使って票を操作した。

 SARSとMERSの経験から、韓国はパンデミック抑止の社会システムを構築した。それはスマホの普及に裏打ちされている。おかげで個人のどんな移動や他者との接触も、当局が完全に監視することができる。だから新コロもうまく抑制できた。そしてこの個人動静監視システムは、個人の反政府運動の取り締まりにも、使えるのである。

 商店の倒産はパンデミック前から観察されていた。文左衛門は経済失速の原因を新コロに転嫁できるようになり、世論をうまく騙している。ワクチンの手当てが他国より遅いことも、マスコミから攻撃されていない。
 ある英国人分析者は早くも2019夏において、文左衛門は韓国を共産化すると予言していた。

 ※まずい。北鮮が戦争を始めなくとも、文左衛門政権の圧政から逃れるために、韓国人が大挙して日本列島におしよせる恐れがある。「監獄船」の準備が必要だ。密入国者を洋上の船舶内に当座収監するための。あと、グローバルホークをしぶしぶ日本が買う理由は「クォッド」に貢献するための必要な投資と考えられているのかと思う。