長野冬季五輪のとき、地元のタクシー乗務員たちは成金バブルを満喫できたそうだ。これは直接聞いた。

 Scott McDonald 記者による2021-2-16記事「2022 Beijing Winter Olympics Boycott Looming From ‘Genocide’ and COVID」。
 いよいよ米英2ヵ国の国会議員たちの間から、2022北京冬季五輪大会は中共以外のどこかに場所を移すべきであり、それができないならみんなでボイコットしよう、という運動が始まった。

 両国のオリンピック委員会は、まだボイコットには賛成していない。
 カナダ選手団も、参加する気でいる。
 人権弾圧やジェノサイドとスポーツは関係ないという立場だ。

 夏季五輪は1980に西側がモスクワ大会をボイコットしたことがあり、1984には報復としてソ連がロサンゼルス大会をボイコットしている。冬季では前例はない。

 ちなみに、同じ都市が、夏五輪と冬五輪をどちらも開催するのは、北京市が初ケースである。

 予定では開催日程は2022-2-4から、2022-2-20である。ロシア選手は組織的ドーピングの罰としてこの大会には個人資格でのみ参加ができる。つまり最初から国としては参加してないので、あとは米国の出方が鍵だ。米国がボイコットすれば、中共は五輪が成功したとは宣伝できなくなる。
 冬季五輪大会には平時でもアフリカと南米の選手はほとんど参加しない。

 競技会場がつくられる延慶区、ならびに張家口市と、北京との間には、すでに高速鉄道が敷設された。
 北京と張家口との間の弾丸列車は無人運転で、時速350kmを出せる。2019-12-30に運開した。

 場所を移せと呼びかけている人々の中には、その場所として韓国のピョンチャンを挙げる謎の勢力もある。2018年冬季大会のときの設備があるから、というので。

 しかし移すなら、2010大会地だったヴァンクーヴァーや、2006大会地のミラノ(2026にも予定)だって、候補地たり得るわけだ。

 2002大会地のソルトレークシティや、他のスキーリゾート都市も、代替地になりたくて、うずうずしている様子である。たとえば1980大会地のレイクプラシッド。

 中共は1976年にモントリオール大会をボイコットしている。理由は、カナダが台湾人選手の個人資格参加を認めたというので。

 前の米大統領のトランプは、北京冬季五輪ボイコットを口にしたことは一度も無かった。