密輸を止めることの難しさ。

 Tom Rogan 記者による2021-3-4記事「Why is Germany tolerating Russian chemical weapons facilities on its soil?」。
    火曜日にドイツ政府は、ロシアに対する新たな制裁を発動した。2020-8のアレクセイ・ナワルニィに対する毒物攻撃を、あらためて問題にすることにしたのだ。
 この報道によって、世間はドイツの闇を知った。

 制裁対象には、ドイツ国内の3つのケミカル商社が含まれている。この3社が、米政府の、制裁対象法人リストに載せられたため、ついに、メルケルが頬かむりを続けられなくなったのだ。

 具体的には「キムコネクト社」「ファルムコントラクト社」「リオル化工」である。この3社はロシアGRUのフロント企業であり、ロシアの毒ガス装備のために必要な前駆物質などを調達してロシアに向けて供給していた。

 ロシアではGRUが化学兵器の開発を領導している。
 ナワルニィを毒殺せんとしたのも、英国で元スパイとその娘を毒殺せんとしたのも、GRUである。
 「ノヴィチョク」という薬剤が使われた。

 英国ではこの毒殺工作の巻き添えで、まったく無関係な女性1名が死んでいる。そしてクレムリンはその被害者の家族についてタチの悪いおちょくりを公けにしている。

 あきれた話だが、ドイツ政府は、この3社の犯罪関与を知っていながら、今の今まで、普通に営業を続けさせていたのだ。メルケルはいったい何を考えているのか。

 「キムコネクト」社は、スイス国境に貼り付くような立地の、コンスタンツ市に所在する。この会社のウェブサイトは、あからさまにお座なりなもので、GRUが、ネット上でフロント企業の正体を隠蔽することには関心を払っていないことを物語っている。

 「ファルムコントラクト社」はフランクフルトにあり。
 「リオル化工」はリリエンタール市にある。ブレーメンの隣だ。

 米国はこんなドイツに気兼ねせず、さっさと北海ガスパイプライン関係企業を軒並み、取引禁止法人リストに加えるべきだ。

 次。
 Bradley Bowman 記者による記事「Biden Can’t Bring Peace to Yemen While Iran Keeps Sending Weapons」。
   米国務省は、イエメン国民がひどい状態になっているのを救済すべく、2015いらいの長期内戦の紛乱を、カネの援助で解決しようと動き始めた。
 しかし、イランからイエメンに対する武器弾薬の不法搬入を止められない限り、この試みは失敗するに決まっている。