百人乗りの民航が儲からないなら、数人乗りの「ブッシュ・プレーン」があるだろ。個人市場も開拓したらどうだい。日本の僻地には土地があまってるんだから。

 Aryn Baker 記者による2021-3-4記事「Europe Is Considering COVID-19 Vaccine Passports. Should the Rest of the World Catch Up?」
   欧州は、域内の個人が新コロワクチン接種済みであることを証明するデジタル・ヘルス・パスポートを発行することを検討中。

 先行例はイスラエルの「グリーン・パス」だ。同国はすでに国民の39%がワクチンを射ちおえている。グリーン・パスを呈示すれば、ジム、コンサート、レストランに堂々と入って行ける。
 デンマークも独自に、国内限りのデジタル・ヘルス・パスを発給する計画である。

 国際空輸協会は「IATAトラベル・パス」を考えている。
 公共の福利改善をはかるCMFというNPOは、「コモンパス」を設計した。「ジェット・ブルー」「ルフトハンザ」「ユナイテド航空」は近々、それを導入する。このパスを、合衆国内のホテル、コンサート、スポーツ会場の入場管理に導入しようという動きも。

 新コロパスに最も期待しているのはエアライン会社だ。カンタス航空はすでに、ワクチン証明書もしくは、新コロ恢復証明書を求めている。

 外国からの観光客が落とすカネに国家が大きく依存しているスペインとギリシャも、真剣に検討中。

 「コモンパス」は、スマホにダウンロードされるアプリで、ワクチン接種済みの証明のみならず、陽性検査で陰性であったという証明の機能等もある。

 ただし個人診断データはスマホ内には入らない。スマホにはQRコードだけが浮かび上がる。そのQRコードを空港等のゲートでかざせばいいのだ。スマホを持ってない個人には、確証コードをプリントアウトされたものが別に発行されるという。

 アフリカとアジアの諸国は、域外から入国する人には、黄熱病などのワクチン接種済みであることを証明することを求める。新コロパスは、この既存制度の延長のようなものだと思えばいいだろう。

 だが大問題がある。これまで「イエローカード」を精巧に偽造するコストは、リアルに黄熱病の予防注射を受けてしまうコストよりもずっと高かった。だから実利的な理由で、偽造など誰もしなかったのである。
 ところが武漢肺炎は、ワクチンが世界的に品薄なので、接種を待ちきれず、新コロパスを偽造してやろうという動機が、全世界的に、長期的に強いであろう。かなりの多額なコストがかかろうとも、多くの人が、その偽造パスを購入したいであろう。

 今後、変異株対処として追加ショットが求められた場合にも、大混乱が起きるだろう。

 E・M・フォスターは小説に書いた。ワクチンの数が足りている米国と英国の金持ち層が、夏の南欧の観光名所をわがもの顔に占領してしまう。しかし地元の住民たちは、ワクチンが得られないために、自宅内にステイホームしていなければならない。――そんなSFが、この夏は現実の風景となるかもしれない。

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 AFPの2021-3-6記事「Chinese cyber-espionage unit on US hacking spree: report」。
    ここ数日間、地方自治体を含む3万箇所以上の米国内の機関・団体に対して中共からのハッキングが集中している。「マイクロソフト・エクスチェンジ」を悪用してメールを盗んだり、端末PCを隷属ロボット化する。
 MS社は、対策パッチを火曜日にリリースした。

 犯人は、米国内にサーバーがあり、中共から指令を受けている「ハフニウム」というグループだという。
 このグループは過去に、米国内の感染研究所、法律事務所、国防総省と契約している企業、シンクタンク、NGOなどにハッキングを試みている。

 「ソーラーウインズ」のハッキング事件では、トランプ大統領は中共を非難したものだが、そっちの黒幕はロシアだったようだ。
 マイクロソフト社によれば、こんどのハフニウム集団は、「ソーラーウインズ」攻撃にはかかわっていないという。

 ※全人代にあわせた「ハッキングやってます」運動がヒートアップしているのか? 米軍需企業内の防諜ガードがとても高いので、焦っているのかもしれない。とくに第一線の軍用機メーカー内では、特定パーツの設計図そのものをこの世から抹消してしまう(公式には誰もそれを持っていてはならない)というすごい対策をだいぶ昔から採用していたらしいことも、さいきん分ってきたし。

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 AFPの2021-3-5記事「Software icon McAfee charged in cryptocurrency scam」。
    マカフィー社の創業者のジョン・マカフィーと、ジミー・ワトソンが、ネットを駆使して風説を流布し、電子マネー投資家を釣って、不当に1300万ドルもの資金を集めたとして、米司法省から起訴されそう。

 この両名はツイッター上で、スタートアップ会社から報酬をもらっていたことを公表せずに、デジタルトークンをヨイショする書き込み活動をしていた。

 75歳のマカフィー氏は昨年10月、バルセロナからイスタンブールへ飛ぼうとしたところでスペイン警察に逮捕された。米国政府が、脱税容疑で取り調べるため身柄を引き渡してくれとスペイン当局に求めている。

 クリプトカレンシーに関してはマカフィー氏は1980年代からのパイオニアの一人である。
 彼のツイッターのフォロアー数は100万人を数える。

 2012年にマカフィー氏は、転居したベリーズ諸島で、隣人の殺人事件と関係があるかのように報道された。この事件は、未解決である。