海底パイプラインも海底送電線も、有事には敵によって切断される。そこまで考えているか広域機関は?

 Stanis?aw ?aryn 記者による記事「Putin’s pipeline of aggression: How the Nord Stream 2 threatens the West」。
   ※記者はポーランド人のようだ。

 ロシアからバルト海の海底を経由してドイツに天然ガスを供給する新パイプライン「ノルト・ストリーム2」。
 これが完成するとヨーロッパはどのくらい危険になるか。

 このパイプラインに沿ってロシアはセンサーを敷設する。SOSUSみたいなものだ。
 さらに、そのパイプラインとセンサーを防護するという名目で、敷設海面への他国船舶の接近を禁ずるようになるだろう。

 バルト海が、《不自由の海》になってしまうのだ。

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 Brent Schrotenboer 記者による記事「Sheriff department’s investigation into Tiger Woods crash scrutinized」。
   タイガーウッズの交通事故続報。
  こういう事故がおきたときはたいてい、DRE(drug-recognition expert)という血中薬物分析のプロが呼ばれるのだが、今回、管轄のシェリフはそれを呼ばぬことに決めた。彼らには、呼ぶか呼ばないか選ぶ権限がある。

 もしDREが病院に呼ばれてウッズの血液や組織から薬物(合法治療薬)を検出したら、ウッズは薬の影響下で運転したという「軽罪」に問われる可能性があった。

 しかしウッズの入院直後にシェリフがDREを呼ばず、ウッズの血液サンプルも確保しなかったことにより、当日、ウッズがどんな薬の影響下にあったかは、もはや闇の中である。

 ウッズが任意で血液を提出しない場合、シェリフは裁判所から令状をとってこないと、強制採血はできない。それには、ウッズが何かの犯罪に関与した疑いのあることを裁判官に納得させねばならない。それが、むずかしかったであろうことは想像がつく。

 本人が、運転していたことじたいの記憶が飛んでいる理由をシェリフは、エアバッグに頭を強打されたため、と看做そうとしているようだ。要するに、スポーツ界のレジェンドを、薬物運転の軽罪などに問いたくはないのであろう。
 事故直後は意識清明。アルコールの疑いも、違法ドラッグの疑いも、無かったのだ、とシェリフ当局。

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 Kyle Porter 記者による記事「Tiger Woods car crash: Police determine cause but details will remain undisclosed over privacy concerns」。
   APが水曜日に報じたところでは、警察はウッズの乗用車のログデータを解析し、事故原因を特定したが、その詳細を公表しないことに決めたという。
 結論として、これは単純事故であったと。

 非公開理由は、それがウッズのプライバシーに関わるからであるという。



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