北海道を「ブッシュプレーン飛行特区」に指定して、《フライングカー》時代の先行予習を蓄積しておこうじゃないか。

 「飛行車」でも中共の後塵を拝するようになったら、国交省と経産省は全員首でも吊ったほうがいい。
 中共は個人の自由飛行なんかぜったいに認めない体制だから、法環境面では日本に勝ち目がある。しかし国交省がボンクラ揃いならば、日本でも中共でもない、他の国が先に成功するだけだ。

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『The Maritime Executive』の2021-3-31記事「Report: Ever Given’s Crew May Risk Arrest」。
    『エバーギブン』号を操船していたのはインド人のクルー。彼らはいまエジプト国内で拘束されている。
 同船の座礁事故に関して、彼らはエジプト当局から訴追される可能性がある。

 乗員は総勢25人である。
 船長(マスター)の姓名はあきらかにされていない。

 SCAの概算では経済損失は10億ドルになるだろう。
 同船の保険引き受けはロンドンのロイズ。1億ドルまでの損失なら対処できるのだが……。

 同船の船底をダイバーが調べたところ、船首下にちょっとダメージがあるだけであったという。
 操船オフィサーたちは、場合によっては数年間、エジプト国内にとどめ置かれるだろう。

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 同じく2021-4-1記事「Ever Given’s Owner Files Suit to Limit Damages, Declares GA」。
   英国の『ザ・ロイヤー』誌によると、コンテナ船『エヴァーギヴン』号のオーナーが訴訟を起こした。相手は、運用会社の「エヴァーグリーン」社。

 先手を打つことで損害を局限しようという、民事法廷戦術である。SCAもたぶん、訴えられるだろう。SCAがオーナーに賠償要求する前に。

 オーナーは、パナマに会社の籍がある「ルステル・マリタイム」社である。同社は、日本の「ショウエイ汽船会社」の子会社である。

 エヴァーグリーン社は、台湾の会社である。そこに船がチャーターされている。
 船のマネジメントは、日本の「ヒガキ産業会社」がやっている。また、テクニカルマネジメントは、BSM社の香港の支社がやっている。

 SCAいわく。もしショウエイ汽船が本件の補償責任や補償額等について争い、法廷に持ち出すのなら、『エヴァーギヴン』号はその裁判の決着がつくまで抑留すると。

 ショウエイは、先に積荷のコンテナを船から降ろして運んでやるために、保証金(ボンド)を入れるだろう。



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