ネタの宝庫だった60年代『トワイライト・ゾーン』

 さいきんゴジラ対キングコングのハリウッド版リメイクができたらしくて、あまりの内容の無さが一部批評家から腐されている。まあおたずねしたいが、その他の、拳銃やロボットやハイスペック自動車や兵隊やコップが出てくるフィクション作品群には「内容」とやらはあるのかね。
 「トワイライトゾーン」(邦題・ミステリーゾーン。長野市での放映は当時、なかったと思う)のシーズン2かそこらにこんな話が出てくる。少年が独裁権力をふるうようになり、人々に、じぶんだけは面白いと思っているテレビ番組の視聴を強制する。それはトリケラトプスが2匹でえんえんと角を突き合っているだけの内容である。――おもわず手を叩いたね。脚本家による俗流スポンサーへのデコピンだよ。
 ロッド・サーリングについては何も知らないが、おそらくテレビ第一世代の脚本家たちは、その前にはオフブロードウェイの舞台劇を書いていた人たちだと想像する。

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 Loren Thompson 記者による2021-4-3記事「The Army Needs To Rethink Its Opposition to Upgrading the Chinook Helicopter」。
   「チヌークF」はあと40年間、米陸軍で使われることは疑いもないのである。その代替機は現存せず、あるのは机上プランだけである。

 チヌークをさらに強化し「ブロック2」にアップデートしないかぎり、陸軍の軽榴弾砲や、HMMWV後継の「JLT」を吊り下げ空輸することは不可能である。

 ボーイング社はいう。ペンシルヴェニアにある同社のチヌーク組み立て工場を維持するためには、年に最低18機の注文が続かなくてはならない。さもなくば関連下請け280企業も仕事はなくなる。

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 ロイターの2021-4-3記事「Taiwan says European countries helping with submarine project」。
   金曜日に台湾の国防相は声明。米メディアの『ナショナルインタレスト』が、台湾メディアが2019に流した記事を引用しているが、ありえない、と。そのネタは、台湾が潜水艦技術を北鮮から貰う交渉を進めている、というもの。

 現在計画中の台湾国産潜水艦は、その技術支援を欧米にだけ仰いでいる、と。

 台湾は2018年に、英領ジブラルタルにある一企業に、新潜水艦群の設計を相談した。

 オランダは1980年代に潜水艦を2隻、台湾に売り、それはまだあるが、北京がそれについてオランダに激しくイヤガラセをしたので、オランダは懲り懲りし、もう台湾に武器を売る気はない。

 台湾にフリゲート艦や戦闘機を売っているフランスは、対台湾ビジネスを継続できる。

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 ストラテジーペイジの2021-4-3記事。
   ベトナムも砂盛工事で中共に対抗し始めた。「ウェスト礁」と「Sin Cowe島」だ。
 ウェスト礁は砂盛工事により28ヘクタールになった。Sin Cowe島は11ヘクタールに。

 ※ベトナムは砂盛工事で鏡像対抗。フィリピンは「海上民兵」で鏡像対抗。ぼやぼやしているから、周辺ライバル国が、対支の対抗方法を次々に発見するよ。熊プーは「対抗不能性」理論について学習した方がよくないか。



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