無人消防艇の名目で無人戦闘艇を開発して行くのが、周到な着眼というもの。

 The Maritime Executive の2021-3-4記事「Developing Unmanned Fireboats to Improve Operations and Safety」。
   シンガポールの会社、Zycraft社は、無人の消防艇を開発中。
 全長26フィートの試作艇が、フェイズ2段階まで来ている。
 毎時60立方mの海水を、電動ポンプにより、距離35m先へ放水できる。

 無人艇の主機はディーゼル×1で、ウォータージェットによる最大速力は35ノット。

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 Stephanie Bailey 記者による記事「Drones could help fight coronavirus by air-dropping medical supplies」。
    慢性疾患のある人々には困った時代になった。頻繁に病院に通う必要があるのだが、外出すると感染リスクにさらされてしまう。
 サンフランシスコに会社があるベンチャーの「ジップライン」。2016年からドローンを使ってルワンダの地方病院へ輸血液や医薬品などを配達している。2020年にはガーナでもおなじサービスを始め、ついに今年後半からは北米に手を拡げる。

 ジップライン社はルワンダには2箇所のセンター、ガーナには4箇所のセンターを構える。
 どちらの国も、道路の整備状況が劣悪で、冷蔵トラックや冷凍トラックが無い。

 医師たちが電話で医療品を発注すると、50マイル圏内であれば、平均30分にしてその品物は届けられる。
 同社のドローンは、荷物を4ポンド(1.8kg)まで搭載し、それを空中から投下することができる。

 投下に使用される落下傘はシンプルな紙製で、使い捨てができる。

 同社の実績。すでに6万単位以上の医療品(血液袋や、はしかワクチン、ポリオワクチンを含む)を配達したと。

 新コロ対応としてPPEなどの輸送も今後さらに増える見通し。まずガーナで。

 そしてまもなく、病院だけでなく一般家庭でも、投下点(ドロップオフポイント)を表示してくれれば、荷物を空中投下できるようにする。

 ジップライン社は2016創立で、いまでは従業員300名。

 ※使い捨ての紙製物料傘とは、思いつかなかった。



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