米軍のアフガン撤退が決まり、中共とロシアは非常に焦っている。米国の戦争資源が両戦線へ振り向けられてくるからだ。

 ストラテジーペイジの2021-4-15記事。
   米支貿易戦争のおかげで、昨年、月ごとに見ると、対中共の米国の貿易額が、対メキシコの額を下回った月が、何度かあった。

 4月14日、中共は、中共製の新コロワクチンの効き目は50%しかないことを認めた。
 中共製ワクチンは、西側最先端のmRNA技術を使っていない(使えない)のが主たる原因。

 mRNA技術を使えば、ワクチンの開発はスピードアップし(変異株に対して1年未満で量産可能)、有効性は90%にもなる。

 中共でもおくればせながらmRNA技術を用いた新コロワクチンを1種類、開発しているところだけれども、まだこれからトライヤルに進める、という段階だ。

 中共はこの技術の欠落はまずいと認識をしているので、北鮮と手を組んで西側の研究所に対するハッキングを熱心に繰り返しているわけ。

 中共は国策として外国へ大量の国産ワクチンを提供した。そのため、その効き目がないというリポートが隠せなくなってしまった。そうなると、すでに中共国内で接種された3500万人が、心おだやかではいられない。中共国内で、それに抗議する行動が起きているが、中共メディアは圧殺している。

 3月下旬、豪州が中共以外の石炭の輸出先を見つけてしまったことがハッキリした。中共は豪州との貿易戦争にも敗れたのである。

 中共は鉄鉱石の60%も豪州から輸入しているので、これもこれからは弱みになる。
 豪州から鉄鉱石を買わないとすると、代替の供給国はブラジルになるが、輸送コストは嵩み、安定供給の保証も無い。
 さらに西アフリカのギニアとなると、ブラジルよりも頼りにできない。中共はおびただしくギニアに投資しているのだが……。

 中共はパキスタンからも嫌われている。
 パキスタンに中共は莫大なカネをつぎ込んで中共海軍用の軍港を整備しているのだが、パキスタン海軍とコーストガードがそれに猛反発しており、広大な用地の提供を拒否しているところ。
 パキスタン海軍としたら、これから米中戦争や米印戦争が始まると、グァダル港を貸与しているパキスタンが巻き添えを食って攻撃を受けることになると懸念されるわけなのだ。もちろんパキスタン人は、シナ海軍がインド洋で米海軍に対抗できるとはこれっぽっちも思っていない。

 パキスタン国民とパキスタン軍部(高官を含む)の反中共感情は2020年後半から隠しようもなくなっている。中共はいまのところ、これを緩和する方法を見い出せていない。

 ※ミャンマー人も中共資本の工場を焼き討ちしているし、もう四面楚歌だね。

 次。
 KARIN ZEITVOGEL 記者による2021-4-15記事「Study: Psilocybin in psychedelic mushrooms may be more effective than leading antidepressant」。
   英国の最新研究で分かった。
 抗鬱薬としての効力において、マジックマッシュルーム(サイケデリックマッシュルーム)の成分であるシロシビンは、現在一般的な抗鬱薬よりもはるかに上だった。

 従来薬は、患者の48%について、鬱レベルを半減させる。それに対してシロシビンは、患者の70%について、鬱レベルを半減させたという。

 アフガンやイラクに何度も派遣された将兵が鬱に陥ってしまう問題が米軍では深刻だが、その救世主になるかもしれない。

 ※長期従軍は兵隊の心理を壊す。海軍を急膨張させた中共の場合、軍艦乗員の精神管理がむずかしくなっている。外洋でちょくちょく寄港上陸もできないのでは、ストレスが重過ぎるのだ。スマホもとりあげられてしまうしね。



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