日章旗模様の放射線部分を「サンバースト」パターンと呼ぶ。扇の骨の配列。焼肉のさかいのあれだ。/ブロロン・ブロッサム モトーレン宣長。

 ストラテジーペイジの2021-4-17記事。
   ISがまだ商売している。イラク北部のヤズィディの女子たちを拉致して、ダークウェブを利用した奴隷市場で競りにかけて人身売買。
 ダークウェブとは、グーグルなどのサーチエンジンではリスト化されることのない特殊サイトである。

 トルコ警察はことし、ダークウェブで7歳のヤズィディ少女が売られているのを承知した。

 じつはこういうダークウェブを、誘拐された女性たちの家族がモニターしているのである。というのは、最高値で落札すれば身柄が引き渡されるオークションなので、取り戻すための身代金だと思ってそのビッドに家族が参加するのだ。売り手は、買い手が家族だろうと誰だろうと気にかけない。

 この一件、家族がトルコ警察に協力を求め、売り手のイラク人の逮捕につながった。もし警察に協力してもらわなけば、カネも少女も、直後にまた奪われてしまうという展開が起き得るのである。

 中東とアフリカではいまだに女性かどわかしと人身売買がイスラム教徒によって各地で続けられている。犯人らに言わせると、コーランは異教徒の奴隷化を許可しているのだそうである。

 たとえば2014年以降、ナイジェリアのボコハラムがキリスト教徒の村を襲撃して学校の女子生徒らを数千人も拉致して奴隷化しているというので全世界に有名になったが、ここを1960年代まで当地していた英国人は、何世紀も前からのその習慣を撲滅しようとして、成功しなかった(アフリカで面積最大の英国殖民地がナイジェリアだった)。最後まで北部のモスレム圏では人身誘拐商売を止めなかったという。

 サウジアラビアでは1960年代まで奴隷売買が合法であった。今日でも表向きだけ変えて、アラビア半島内にはその遺風が持続しているのである。
 紅海対岸のスーダンでもやはりイスラム教徒が南部のキリスト教地区を襲撃して女奴隷を捕まえてくる。21世紀の今でもそんなことをやっているのだ。

 ヤズィディとクルドとは本来別物だが、ISに拉致され性奴隷とされていたヤズィディの女性たちは、そこから逃げ出したあと、武器を執ってクルド軍に加わる者が多い。逃げ出すことのできた人数は2000人以上だという。
 この地域では婚姻前に処女でなくされた女は不名誉だというので家族が受け入れてくれない文化圧がある。だから軍隊に加わるケースも多いのだ。
 武器を執って誘拐犯人グループを殺して報復すれば、その女の名誉は、いくぶんは回復もされ、ふつうの結婚もできるようになるのだという。

 次。
 Minnie Chan 記者による2021-4-17記事「 Was China’s military modernisation driven by its ‘humiliation’ in 1996?」。
   1996年に中共軍は大いに恥じ入らされた。
 台湾の基隆軍港の沖に、中共は弾道ミサイルを打ち込んで台湾国民を脅かそうと考えた。このとき米軍の第七艦隊が台湾海峡に所在していた。

 このときに米軍は、ひそかに当該海域のGPS信号を微妙に狂わせてやったのである〔その管制は米本土で自由にできる。担当は米空軍〕。
 そのため、中共軍のミサイルのうち2発がコースを大きく外れて、中共軍の追尾レーダーでは見失ってしまったという。

 問題を理解した中共は、いらい、全力を挙げて「北斗」衛星群の充実を図り、ついに2020-6にそのコンステレーションの展開が完了したのであった。ベイドウの出発点は1996のミサイル失中事件だったのだ。

 ※ロシアは他国軍の衛星航法電波を地上のトラックステーションから妨害する装置を各種保有しているが、おそらく今後は、米軍の真打として「ECM衛星」が使われるのだろうと思う。たとえば、「北斗」の信号とそっくりの偽信号を、宇宙空間から中共沿岸に向けて放射してやれば、「北斗」を参照しているすべての中共軍兵器システムは、知らぬ間に、狂わされてしまう。長距離対艦ミサイルも、無人機も、皆、中間誘導ができなくなり、迷子になってしまう。コンピュータの時計も狂うだろう。問題は、そのECM用の衛星は、平時から正体がバレていたなら奇襲効果もなくなるということ。だから平時に「試運転」することができない。ぶっつけ本番となり、作戦担当者としたら事前に有効性を確信できぬ。この解決策は、ミニスペースシャトルのような人の乗らない宇宙機動艇だろう。これなら、予告なく軌道を変更して、中共軍にわからないところで、こっそりと実証演習ができる。その性能確認済みの機体を、有事のときまで周回させておくか、臨機・臨時に追加的にスナップ打ち上げしてやればいい。



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