今のインドを見て、これでも「オリンピック」とか言うのか?

 Charlotte Jee 記者による2021-4-27記事「The world is waking up to India’s plight――too late」。
   ワシントン大学の研究チームいわく。インドの1日あたりの新コロ感染者数はすでに100万人台に突入しているはずだ。「モデリング」によってこれが推計できる。インド政府は35万人とか言っているけれどもそれは嘘だ。

 幾人かの患者は、新コロ感染により「自己抗体」がつくられてしまい、みずからの内臓器官を攻撃するようになっている。これは、一生治らないかもしれぬ辛い慢性病である。

 今の惨状はインド政府がみずから招いた。外出規制やイベント規制を過早に緩和してしまい、しかも、国内工場で製造しているワクチンの輸出を、優先してしまったのだ。

 ※この記事をストラテジーペイジで補うと、いまさらロックダウンすれば、インドの貧乏人は餓死するしかないそうである。また米国政府がワクチン量産をクイックスタートできたのは、モデルナとファイザーのワクチンが承認される前から量産のための莫大な政府資金をメーカーに与えていたためで、要するに指導者層の科学知識素養の差である。

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 ストラテジーペイジの2021-4-27記事。
    海自が『ひびき』級の三番艦を就役させた。1番艦は1991、2番艦は1992なのに、えらく間があいた。理由がある。米国が新型のマイクを開発し、近年登場の中共のAIP潜水艦を探知できるようにしたのだ。

 『ひびき』級は双胴のカタマラン船体である。全長67m×巾30m。クルーは40名。
 連続90日間活動できる。最大速度は20km/時と遅い。

 『ひびき』が搭載している曳航式線形ソナー「SURTASS」は、米国製である。海象にかかわらず、これをゆっくり引っ張るのに、SWATH型船型が適している。

 米国製の「SURTASS」ネットワークは冷戦中に構築された。1番艦の『ひびき』の建造費の一部は、米国が負担しているのである。米海軍の大きなネットワークの一部に他ならない。

 海自の音響測定艦と、米海軍の音響測定艦は、SURTASSで得られたデータを、同じ分析センターに送っている。そこでデータがまとめられて総合解析される。

 米海軍は2003年までにSURTASS運用艦を5隻、つくった。
 そのうちの1隻『USNS ヴィクトリアス』が2009に黄海の公海上にて中共軍艦から洋上で妨害された事件は2009年に起きた。

 SURTASSが威力を発揮するのは、AIP搭載の『キロ』級が沿岸の浅海域に潜んでいるのを探知する任務である。

 中共のAIP技術がロシア製の『キロ』並に静粛化したのは2019年である。この『Type39』型に、『ひびき』級三番艦は対処するものと思われる。

 SURTASSにはアクティヴソナー機能がある。それ以前はパッシヴ専門だったのだが。
 それを曳航する深度は100mである。
 そのさい、本船は6km/時の微速で航行する。
 アクティヴ発動は、のべつ幕なしではなく、短切にする。

 パッシブ専門だったときのスペックは、アレイの長さは1830mであった。海域が浅いときは、短いものを2本、曳航するようにした。

 新型艦は衛星通信設備を充実させてある。それによって近くのASWアセットと密接に連携するのだ。

 沿岸域では、パッシヴだけだと敵潜までの距離を確信ができなくなる。どうしてもアクティヴにする必要があった。

 2011以降、中共も韓国もSOSUS(海底固定型ソナー)を沿岸に設けている。

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 Kat Eschner 記者による2017-4-27記事「This Civil War Boat Explosion Killed More People Than the ‘Titanic’」。
  四月といえば想い出すのは、1865年4月にミシシッピ川で河船『Sultana』号が蒸気爆発し2300人が投げ出された事故だ。定員は376人だったのだが。

 これは北軍の捕虜を帰還させる輸送船だった。死者は1800人と見積もられている。つまり『タイタニック』より多いのだ。これが、米国の海難史上、最多のレコードである。

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 Gina Harkins 記者による2021-4-26記事「The Marine Corps Is Experimenting with a Concept that Could Reshape the Infantry」。
    米海兵隊では2つの大隊を指名して、2年がかりの実験を進めているところだ。

 これはすべての大隊員が、ひとつの専門武器のスペシャリストになることを許さず、即興的に「おまえ迫撃砲を担当しろ」といわれれば迫撃砲を運用でき、「こんどは狙撃銃を担当しろ」といわれれば長距離スナイパーをこなし、「すまんがジャヴェリンを操れ」といわれれば対戦車/対舟艇ミサイルも発射してしまえる、「なんでも野郎」に育てておこうという試み。
 「武器庫コンセプト」と称する。

 10年後には、海兵隊はこのような融通無碍な万能兵士集団となる。

 いまの海兵隊の歩兵大隊の中には、専門武器別に、たとえば「81ミリ迫撃砲中隊」「ジャヴェリン中隊」「本管中隊」「小銃中隊」が分かれているのだが、この流儀は廃止する。

 海兵隊は「OPR-I」(有機的精密火器-歩兵用)というロイタリング・ミュニション(マイクロ自爆ドローン)を採用せんとしている。
 こいつを扱うのは歩兵たちなのだが、射程は81ミリ迫撃砲以上ある。したがって、歩兵たちがもはや800m以内の狙撃の練習ばかりしていても、埒は開かなくなってきたのである。

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 Mark B. Schneider 記者による2021-4-27記事「The Number of Chinese Nuclear Warheads」。
   中共は2006の国防白書で《戦術射程の核ミサイル》を有していると書いているのだが、2020年のペンタゴン報告書では、そのような核兵器は確認ができないとしている。

 これについてロシア人の専門家は2012年に、中共は核弾頭を搭載する戦術弾道ミサイルを150発持っていると言っている。



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