Anne Barker 記者による記事「Indonesia’s sunken submarine may have been hit by a powerful force known as an internal wave」。
インドネシア海軍の潜水艦『ナンガラ402』号を破壊したのは、現場海峡部に特有の現象だった「内部波/内部孤立波」だったのではないかという疑い。
この波は、海中で起きる。垂直の激動。潜水艦の船体がそれによって上下方向に強く引っ張られたことで、自壊した可能性。
バリ島とロンボク島との間のロンボク海峡では、2週間にいっぺん、この現象が起きるので有名であったという。
深度急変地形が潮流に作用する結果だという。
この潮流の垂直方向の力によって、402号は、急激に翻弄されたのではないか。
事故が起きた自国、「内部孤立波」はバリ島北方沖で発生していたという。
これは、日本の気象衛星「ひまわり8号」および、欧州の「センティネル」衛星の画像によって確かめられるという。
その内部波は、海底から、北に向けて昇隆する。
内部波の速度は2ノット。そのマスは、200万~400万立方メートル。
電力が先に喪失したという仮説はほぼ否定された。ライトは点いていたという。
インドネシアの提督の説明によれば、この潜水艦内には33床のベッドしかないが、3直体制でとぎれなく運用できるように、50人が乗り込むように改造してあったのだという。だから当日、53人が乗っていたのは、通常のことで、それによって重量が設計値を超えたということはなかったのである。
402号には魚雷は8本搭載される。1本が1トンである。沈没事故当時には、4本を積んでいた。