GPS終末誘導の弾道ミサイルが実用化された今日、対空防爆構造になっていない原発建屋が安全なわけはないが、沸騰水型と比べれば加圧水型のプールは消火作業しやすい。

 ハイパーソニック弾に対しても、沸騰水型系原発よりは、加圧水型系原発の方が、プールが安全である。

 次。
 Laura Zhou 記者による2021-5-1記事「China sends rescue ships to help recover lost Indonesian submarine」。
  沈んだ潜水艦『ナンガラ402』の残骸拾いのために、中共が3隻の軍艦を派遣することが決まった。
 そのうち1隻は『925型』の救難艦『Yongxingdao』である。

 『626型』の大型補給救難艦『Liugongdao』も加わるのではないかと。同艦には英国製の潜水艦救難装置が搭載されている。これは深さ1000mまで行ける。

 中共はこれまで潜水艦救難アセットを外国海軍のために使ったことはない。今回が初ケースになる。

 次。
 『The Maritime Executive』の2021-4-30記事「Video: Greek Diver Recovers Cocaine Smuggled in Ship’s Hull」。
   ギリシャのコーストガードが動画を公表。大型商船を使った、新手のコカイン密輸手口。
 犬が船内を捜索してもぜったいに何も見つからぬように、水線下に隠し場所がしつらえられている。
 ばら積み貨物船の、水中部分の、取水口(吸水ドレーン)の鉄格子がはまっているところの裏側。そこに防水袋に梱包されたコカインを隠しておくのだ。

 これを寄港先で密輸組織の仲間のダイバーが水中作業にて取り出し、陸揚げする。

 この手口をギリシャ当局に教えたのは米国政府である。

 ビデオの船は、ブラジルから大豆2万2500トンを積載してギリシャのカラマキ港までやってきた、2万4350トンの『Skyos』号だ。船籍はマーシャル群島。運用会社はギリシャの会社。

 隠されていたコカインは47kg弱であった。

 次。
 Katie Bo Williams and Jeremy Herb 記者による2021-4-29記事「US investigating possible mysterious directed energy attack near White House」。
    耳鳴りや眩暈や頭痛などの「ハヴァナ症候群」とよばれる神経ダメージを米国政府公務員(大使館に出入りするCIA職員など)に与える、謎の怪音波もしくは怪光線もしくは怪粒子。

 2016年以降の事案なのだが、昨年、とうとうホワイトハウスに近い場所でも報告されたというのでFBIが捜査中である。

 「ハヴァナ症候群」攻撃は、これまで、キューバ、ロシア、中共国内でのみ報告されていた。ついに謎の装置が米本土へ持ち込まれたようだ。
 いちばん疑われている犯人はロシアである。

 しかし、いまだに原因が特定できない。マイクロウェイヴが疑われているが。
 そのため、疑心暗鬼にもとづく誤報も生じている。

 シリアの砂漠基地の近くの上空をロシア軍の偵察警戒ヘリコプターが飛び過ぎた。直後に、基地にいた米海兵隊員が、インフルエンザのような症状を訴えた。ロシア軍が何かしたのではないかと上層部は色めきたったが、他に症状を訴えた者はいない。調べたところ、そやつが体調を崩しはじめたのは、ヘリコプターが来る前からで、何か悪い物を食ったせいだろうと結論されたという。



尖閣諸島を自衛隊はどう防衛するか 他国軍の教訓に学ぶ兵器と戦法