ストラテジーペイジの2021-7-2記事。
北鮮は戦時用の備蓄蔵を開いてコメを放出することにした。これで9月の収穫期までの人々の餓死を回避させる。
戦時用備蓄蔵は、地域の民兵単位ごとにあり、そこには90日分のコメが貯蔵されているのである。
そこには予備役・後備役の老兵用の古い武器弾薬も収蔵されている。
配給量だが、毎週、家族に必要なコメの5日分と決められている。
しかも無料ではない。市価の7割で売られるのである。
平壌でも4月なかば以降、7割以上の住民は、無料の食料配給に与っていない。
さすがに金日成誕生日だけは、合法に居住している平壌市民全員に10日分の食い物が配られた。
今、平壌で、毎日、無料メシをしっかり配給されているのは、政府高官と公安職員とその家族だけである。
三代目は北鮮内では「北鮮内で唯一肥え太っている男(The only fat man)」だと茶化されている。秘密警察によってこの情報を把握した三代目は、ダイエットを決意した。
過去数ヵ月、北鮮軍はヘリコプター部隊の再編成をすすめている。これは平壌市その他で暴動が起きたときに三代目の身柄の安全を確保するための準備の一環だと考えられている。
北鮮は中共製の新コロワクチンの使用を禁じている模様。海外で活動している北鮮エージェントに対して、めいめいでなんとかして米国製の新コロワクチンを射つようにと指令を出している。
次。
Thomas Newdick 記者による2021-7-1記事「Is China Reviving America’s Cold War-Era “Shell Game” ICBM Deployment Strategy?」。
中共がゴビ砂漠の玉門市の近くに建設中とWP紙が6-30に報じた、広大なICBM基地。
サイロは119基もあるが、そのすべてにICBMを入れるのではなく、冷戦時に米国内で「MX」を配備する方式のひとつとして検討された方法を実行する気らしい。
おそらくここには12基を配備して、その装填サイロは不定期に変えていく。
119もあるサイロのどこにICBMが入っているか、敵国には確信ができなくなる。したがって核戦争時には、敵国は、119基すべてのハードなサイロにそれぞれ3つ以上づつ、念を入れてRVを撃ち込むしかなくなる。
ICBM基地上で数百の核爆発が続けて起きることになるから、個々のサイロが本当に破壊されたかどうか、衛星で把握することも至難である。
これによって、敵を疑心暗鬼に陥らせることができる。つまり敵は、「ファースト・ストライク」による対支の完全勝利を期待することはできなくなる。
即応分ではない、報復用の予備のICBMを、サイロとはまったくかけ離れた場所にある地下トンネルに温存しておき、核戦争が始まったら、トンネルが浅いところまで鉄道貨車で地下移動させ、通風施設の天蓋を外して、エレクターによってロケットを屹立させ、半露天状態から発射してしまうこともできる。
このトンネルと通風施設の位置を平時から米露が把握することも不可能である。
いま建設中の当該ICBM基地の面積は、700平方マイル以上。
既知の東風5A/Bのサイロはぜんぶで18しかない。
※これで米国は、自主的に単弾頭にしているICBMをふたたびMIRVに戻すしかなくなる。それをやらないとしたら共和党が攻撃材料にするので、バイデンとしては率先してやるほかにない。また、中共内ではすでに地方都市の不動産開発への融資規制が強められているようだが、玉門から北京までの間の都市は核戦争時には放射性の二次降下物で濃密に汚染されるので、かりに対都市攻撃がなされずに終わるとしても、人が住めるところではなくなってしまうだろう。
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