ファイザーには使用の有効期限がある。イスラエルでは初期入荷分の期限が来ている。

 『タイムズ・オヴ・イズラエル』紙のstaffによる2021-7-6記事「After Palestinians reject deal, Israel to send 700,000 vaccines to South Korea」。
   イスラエルは韓国に70万射分のファイザーワクチンを送る。これらは、期限切れが迫っている瓶である。
 火曜日に両国間で合意した。

 直前、イスラエル政府はパレスチナ自治区に対してこのワクチンをやろうと申し出でいたのだが、パレスチナ政府は「期限切れ間近のワクチンなどいらぬわ」とはねつけていた。その分が韓国向けに回される。なおイスラエル国内ではこの同じロットを若者向けに注射している。

 今回譲渡されるワクチンの有効期限は、今月末までである。
 そして韓国は、このお返しとして、今年の末までに、同量の、新品のワクチンを、イスラエルへ返納する。

 空輸は数日後から始まるであろう。韓国の役人が来てワクチンを検収する。

 パレスチナに対しては総計100万射分をやろうという話だった。ところがその最初の10万射の期限が6月末であったので、パレスチナが拒否してきた。おなじロットをイスラエルでは十代の若者に注射している。

 イスラエル国内では7月末までに140万射分のファイザーが期限切れになるという。
 イスラエル政府は7月9日までに12歳から15歳の若者30万人にそれを射ってしまいたい。そうすれば、第二射を期限内に使えるので。

 イスラエルがファイザーから入手することになっているワクチンの総量は非公開である。

 前の首相のネタニヤフが、ブースターショット(第三射)が必要となるかもしれないと考えて、4月に、さらに1800万射分をファイザーに発注したことは分かっている。その荷はまだ到着していない。

 イスラエルの総人口は930万人で、そのうち560万人は、すでにファイザーを、すくなくも1射、受けている。うち520万人近くは、すでに第二射も済ませた。