豪州の羨ましいところは、電波兵器の実験をすきなだけやれる広い不毛地に恵まれていること。ベンチャーの天国だろう。

 Brett Tingley 記者による2021-7-12記事「The Navy’s Exotic M80 Stiletto Test Ship Defeated Drone Swarms At Sea During Trials」。
    米海軍は実験艦『スティレット』を使い、全自動で360度防御できる対スウォーム用マイクロ波兵器を試した。

 試された機材は「ドローンセントリーX」といい、豪州の「ドローンシールド」社が開発した。

 この7月に、艦を移動させながらさまざまな海象で実験して、好い結果を得たという。

 機材はとても小さなもので、面積25インチ四方、高さ9インチにすぎない。これを新型ステルスLCSの天井に載せるだけ。重さも60ポンドだ。

 操作にはタブレットを使う。

 接近してくるドローンをいかに探知するのかだが、周辺の電波をパッシヴで検知して、周波数などを手がかりに、AIによってそれがドローンかどうかを判断し、全自動で妨害をかけるという。

 探知距離は2km、妨害距離は300mである。

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 Brett Tingley 記者による2021-7-13記事「Here’s Our Best Look Yet At The Navy’s New Laser Dazzler System」。
    米海軍が今週公表した写真。光学幻惑妨害機ODINをブリッヂ前に装置したイージス駆逐艦『ストックデイル』(DDG 106)である。撮影日は7-12。

 ODINは低出力レーザーである。
 海軍はこのODINのためにFY2021では3400万ドルを要求。FY2022では950万ドルを予算要求している。

 すでにODINは3隻のアーレイバーク級に実装されている。そして2021年内にさらに2隻、加わる見込み。アーレイバーク級の残る3隻には、そのご数年の内に搭載されるだろう。

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 2021-7-12の書評「Telling the Hardest Truths about Race」。
    Charles Murray の新刊。
 文句のつけようのない科学的な調査によって、人種の実相を浮かび上がらせた。
 米国内に住むアフリカ系とヒスパニックは、白人とアジア人より頭が悪い。
 アフリカ系とヒスパニックの男子の犯罪率は、特に高い。
 犯罪多発地帯では、被害者の多くも、アフリカ系とヒスパニックである。