また一歩「リーパー」に近づいたバイラクター社の新鋭機。こんどは最初から西側製エンジンを避けた。

 Prime Gilang 記者による2021-7-13記事「Bayraktar Akinci Drone Successfully Flying 13.5 Hours with Full Combat Load」。
   トルコのバイラクター社が新型の無人対地攻撃機を、ペイロードMaxでテスト飛行させることに7-9に成功した。
 こんどのは双発で、プロペラは牽引式。ガル翼にしてプロペラが地面を打たないようにしている。ペイロードは1360kgまで積める。首輪式配列の三つの車輪は、どれも、引き込まれないようだ。

 この機体の名称は「アキンジー」または「アクィンジ」(旧トルコ帝国の軽騎兵)という。フルペイロードで13時間24分滞空できる。

 高度は3万フィートまで行ける。

 エンジンは、ウクライナ製で「AI-450T」ターボプロップ。メーカーは「DP イフチェンコ・プログレス」社。〔2基で?〕900馬力を出す。

 ペイロードなしのテスト飛行では、高度1万1600mを25時間46分飛翔した。離陸地からは7507kmまで進出できた。

 最大離陸重量は5.5トン。ハードポイントは6箇所。総計で900kgまで兵装を吊るせるという。

 次。
 indomilitary の記者による2021-7-14記事「Ministry of Finance Approves US$600 Million Loan for Procurement of Used Submarines」。
   インドネシアの大蔵省は、同国海軍が、中古の潜水艦を1隻買うための外国ローン、米ドルにして6億ドルを、うけてもいいよと承認した。
 この第一報は7-14のジェーン。

 潜水艦は、他国の海軍で引退した古物だという。排水量は1800トンから2800トンのあいだだとも。

 どうやらブラジル海軍の『トゥピ』級らしい。これはドイツ製の『Type 209/1400』である。

 ブラジルは1984年にこの型を1隻買い、続けて同型5隻を国内で建造する計画だった。じっさいにはカネがなくなって、ブラジル製は3隻で打ち止めにされている。

 しかしトン数が気になる。『トゥピ』級は1400~1500トンで、インドネシア海軍の要求値とズレる。1800~2800トンならば、ロシアのキロ級が該当する。