カンカン照りの屋外会場のエンプティの客席には、ひとつひとつ、植物を植えたポット(鉢植え)を置け! 数百億円も予算を取っておきながら、なんでそれしきのことがやれないんだ?

 AFPの2021-7-24記事「Myanmar rebel group says received Covid jabs from China」。
   中共はビルマの反政府ゲリラ「カチン族独立軍」に対し、1万射分の新コロワクチンを供給した。中共政府としては、国境から中共へ病気が入ってこないようにするためだという。雲南省の職員が運んでいる。

 火曜日には、ヤンゴン市に、73万6000射分のシノファーム・ワクチンが届けられた。こちらはミャンマー政府向け。北部国境付近の住民に優先して射つという。

 ※効かないことで定評のあるシノファームをプレゼントしてどうするんだという疑問が湧くだろうが、まさにそれゆえに、はかりしれぬ深い意図があるかもしれない。

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 AFPの2021-7-24記事「China’s Tencent ordered to give up exclusive music rights in antitrust crackdown」。
    中共の「テンセント」は、政府から命じられた。同社の抱える音楽レーベルを、手放して集中排除しろと。反トラスト法違反だからと。

 テンセントは2016年に、ライバルの「チャイナ・ミュージック・グループ」の筆頭株主になった。
 これによって、中共国内の音楽ストリーミングを80%以上、支配するようになった。

 圧倒的に市場を独占しているその優越ポシセションを利用して、音楽著作権の排他的使用権を契約で求めるなど、やりたい放題しているのでブチ壊す、というのが政府の言い分。

 今月、当局は、テンセントが有力なビデオゲームのライブ・ストリーミング・サイトを買収併合することも禁じた。買収が成功していれば、やはり市場の9割を独占支配できてしまうはずであった。

 ※私企業によるあからさまな市場独占を人民が目撃すれば、いったい「社会主義」とは何なんだという疑惑が下から生ずる。統制経済こそ正義であると示すには、このくらい適切な生贄はない。

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 ストラテジーペイジの2021-7-25記事。
    ロシアは、外国艦船搭載のAISをスプーフィングできる能力を黒海で誇示した。
 英海軍、オランダ海軍、アメリカ海軍の軍艦が、あいついでやられた。
 じっさいにはウクライナ領のオデッサ港に停泊しているのに、AISの表示画面上では、クリミア半島の露軍占領地の近くにいるかのように、見えるのだ。

 AIS情報は、附近の船舶や港湾当局だけでなく、衛星とウェブサイトを通じて、世界中の誰でもモニターできるものである。ロシアの電子妨害により、その情報が信用できないことになった。

 この技術はイランも持っていて、イランの密輸工作船が武器弾薬を中東各地のシーア派系ゲリラに配達するさいに活用されている。

 ※上に政策あれば、下に対策あり。中共の漁師たちはVMSで鵜飼の鵜のように働かされるのは真っ平だというわけで、VMS/AIS無し(つまり行政への届出も登録もいっさい無し)で大和堆(日本のEEZ内)に不法出漁しているというからムチャクチャだ。国連は、AIS/VMS無しの漁船は、すべて海賊船として扱ってよいという慣行を確立するべきだろう。また、日本海岸とオホーツク海岸には、航法衛星電波とは独立した、ロランやデッカの後継システムを海保が独自に展開するべきだ。

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 Defence Review Asia Staff 記者による2021-7-20記事「The French Air Force Buys Another Nine PC-21」。
    2017年に仏航空宇宙軍は17機の「ピラトゥス PC-21」練習機をスイスから調達している。
 仏空軍は今回、さらに9機を追加調達することにした。

 ピラトゥス機の以前は、仏空軍は、双発ジェット練習機を使っていた。ピラトゥスはターボプロップ単発である。

 ピラトゥスの練習機部隊は、コニャック・シャトーベルナール空軍基地にある。
 9機が届くと、総勢は26機となる。

 ピラトゥス機の採用国としては、スイス、スペイン、フランスがある。英国は、ボスコムダウンにあるテストパイロット養成学校で、PC-21を使っている。
 全世界では230機以上あり。

 多くの国の空軍では、パイロット養成コストの圧縮が課題になっている。中等練習機にジェット機を使っていては、燃料代が嵩んで仕方がない。そこで、高速が出せる単発のターボプロップ機が、小型ジェット練習機の代用品にされるわけだ。これと地上シミュレーターを使うことにより、訓練コストは半分以下に節約できているという。