F-35B×2機が、カミナリに打たれた。ライトニングだけに。

 Matthew M. Burke and Mari Higa 記者による2021-7-27記事「Lightning strike damages two F-35B stealth fighters over western Japan」。
   場所は枕崎(鹿児島県)上空。沖縄へ向かう途中であった。7月13日のことだという。

 2機は、岩国基地の海兵隊航空隊所属機である。
 被雷後、すぐに岩国に着陸した。

 修理費用が250万ドル以上と見積もられるため、これは「クラスA」の やらかし(mishap)に分類される。(損害200万ドル以上もしくは1人死亡以上がクラスA)。

 火曜日には海兵隊の「AH-1Z ヴァイパー」(普天間基地所属)×1機が機械的故障を検知し、串間(宮崎県最南端)に不時着。2機で新田原へ向かう途中だった。

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 Courtney Mabeus 記者による2021-7-26記事「Chinese Navy Using Commercial Car Ferries to Launch Amphibious Landing Craft」。
   中共軍が、民間のカーフェリーの船尾ランプから26トンの水陸両用戦車「ZTD-05」を洋上に吐き出して自航上陸させるという訓練をCCTVに報道させた。

 このカーフェリーは1万5560トンのRoRo船『Bang Chui Dao』号である。以前にもシナ軍の輸送艦として演習時に徴傭されている。

 同船は1995年に建造された。全長が2740フィートあり、旅客なら1200人運べる。軍隊輸送に使うなら、この1隻で、1個機械化歩兵大隊を運べる。

 自動車運搬船は、船尾(真後ろ)にランプドアを設けるとは限らない。しかし中共はどうやら、民間海運会社を指導して、自動車運搬船のランプドアを船尾に設けさせ、なおかつ、そのランプの先が海面以下にまで潜り込むような設備にさせたいようだ。このようにすれば、本船を微速前進させながら、水陸両用車を沖合いで次々に吐き出せるだけでなく、沖合いで揚収することすらも可能になる。おそらく本船がその実験船なのである。

 中共は、オースティン長官がシンガポール、ベトナム、フィリピンを歴訪するタイミングに合わせて、このような宣伝映像をリリースしたのであろう。

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 Mitch Phillips 記者による2021-7-26記事「Triathlon-Boat ahoy! Men’s race start messed up by floating cameras」。
     男子トライアスロン決勝のスタートで朝6時半の号砲が鳴ったときに東京湾のスタート台のすぐ前でウロウロしていたボートは、「メディア・ボート」であった。
 スタートは、やりなおしになった。

 トライアスロンでは、選手たちは最初に1500m、海を泳がねばならない。
 しかるに、56人の選手のうち半数は、100mほど泳ぎ出したところで、また、戻れと言われた。

 スタートは、10分遅れで、やり直された。

 この決勝で金メダルを取ったノルウェーのブルメンフェルト選手に、競技終了後にインタビューしたところ、彼は最初のスタートがやり直しになるだろうと察知して、ウォームアップのペースしか出しておらず、したがってこの混乱による悪影響は無かったそうである。

  ※ノルウェーのウェアは、濡れると地肌が透けて見える、とんでもデザインでしたなぁ。事前に分かっているはずなのに、敢えてあれを着用するのか……。

 銅メダルのニュージーランドのワイルド選手も、冷静に対処できたという。

 だが16位になった豪州のバートウィッスル選手は、1回目のスタート直後の混乱で他選手に鼻を蹴られて負傷してしまった。

 国際トライアスロン協会は、今回の不手際の原因について、何の説明もしていない。
 選手から見ていても、メディア船とスターターとの間には、一切の通信が無かった模様。

 メディア船はOBSという。オリンピック・ブロードキャスト・サーヴィセズ。

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 Patrick Blennerhassett 記者による2021-7-26記事「Tokyo Olympics: triathlon false start throws racers for a loop, including Hong Kong’s Oscar Coggins ? ‘something went wrong’」。
    スタート台の左端に居た、21歳の香港のコギンズ選手の証言。メディア船は、スタート前の選手56人全員をパン撮影するために横切っていたと。それは、トライアスロンでは必ずやることなのである。

 ところがそのメディア船が離れていないのに、「位置について」の予令が来た。そして号砲。

 早朝の6時半スタートとしていたのは、東京が暑かったからである。当日は、33度になった。選手はまず海を1500m泳ぎ、ついで40km自転車を漕ぎ、最後に10km走る。これがトライアスロン。

 優勝したブルメンフェルトはゴール後に嘔吐し、車椅子で運ばれたが、コギンスはこのくらいの暑熱には慣れていて、もっと暑くなればじぶんが有利になったと思っている。香港は東京よりも暑いのだ。彼は12位だった。

 ちなみに9月17日には早速「中共国体」がある。だからコギンス選手はすぐにシナに飛び戻り、2週間の隔離を経て、さらにレース前の1週間の監視期間に備えなければならない。

 ※BBCが、オランダの自転車優遇環境を特集していた。それによるとオランダでは、自転車対自動車の交通事故が起きた場合、自動車側に無過失の証明義務がある。ラウンドアバウトでも自転車優先。またとにかく国内には屋内駐輪場がいたるところにありまくり。特注の大型自転車でも心配はいらない。誰も置き場に不自由せぬのである。自転車専用レーンは、2台以上が余裕で並走できる幅になっている。これがとても重要なこと。