リトアニアから2万射分のアストラゼネカが、台湾に向けて輸送中。

 Alex Wilson 記者による2021-6-28記事「Japanese firms sign $225 million deals to maintain Ospreys for Navy, Marine Corps」。
  米軍が日本の2企業、「日飛」と「スバル」に、太平洋戦域のオスプレイの整備を委嘱する。2億2500万ドルの契約が結ばれた。期間は5年+。最長で2030-12-31まで。

 両社が請け負うのは「デポ・レベル」までである。バラバラ分解整備までやる。

 日飛は1950年代から米軍修理を請け負っていた。2019-6以降は厚木基地に近い大和市の工場で、F/A-18スーパーホーネット、H-1ヴェノム/ヴァイパー、MH-60シーホークなどもメンテナンスしている。直近7年間で5200万ドル以上。

 スバルは自衛隊の木更津基地内に社の格納庫を持っており、そこで自衛隊のオスプレイを整備してきた。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-7-28記事。
    7-4に比島軍のC-130が墜落し、乗っていた96人のうち54人が死んだ。
 機体は中古品だが2500万ドルの価値があった。米国内で完全に整備された上で、フィリピン政府に軍事援助として進呈されたもの。比軍はそれを6ヵ月しか飛ばしていない。

 比島軍は、南部のイスラム分離主義ゲリラの掃討作戦を、休む間なく、続けている。だから輸送機も酷使される。

 事故機に乗っていた兵隊の半分は、新兵教育を終えて、南部の前線に、交代要員として送られるところであった。

 次。
 Brett Tingley 記者による2021-7-26記事「Jet-Powered Coyote Drone Defeats Swarm In Army Tests」。
 「コヨーテ ブロック3」というレイセオン社のドローン兵器。

 実験にて、10機からなる敵ドローンのスウォームを、非物理的な怪力によって墜落せしめたという。
 それが電波なのかレーザーなのかは不明。

 しかも「コヨーテ」は何度も呼び返して、繰り返しの使用に堪えるのだという。

 相手にした10機のドローンだが、同じものではなく、大きさも機能も異なるものであったという。

 「コヨーテ3」には、附近の敵UAVを察知する「Kuバンド」のレーダーも搭載され、それは360度を見張るものであるという。
 ※これでおおよその見当がつく。AESA技術を応用したマイクロ波の一点集中による妨害だろう。

 「コヨーテ」は、運搬チューブから発射される小型UAVである。プラットフォームは選ばない。水中のUUVからでも発射ができる。

 「コヨーテ ブロック1」は2007年に初飛行した。
 プッシャー式のプロペラ。主翼と尾翼は折畳式。

 「ブロック2」は2018年に外見が公表された。
 ロケットブースターや、小型ジェットエンジンが試されている。
 エンジン推力は自在に変えられるので、空中での機動性が高まり、身をかわそうとする敵機を俊敏に捕捉できる見通しがついたという。

 「コヨーテ ブロック3」は2021-3に仕上がった。しかしペンタゴンはその全貌の公表を制限している。
 ペンタゴンは当初、低コストの巡航ミサイル、つまりロイタリング自爆機が欲しかったのだが、別な欲も出てきたようだ。