火の用心の不寝番動哨は2人一組にするべきなのか……。

 Thomas Newdick 記者による2021-7-30記事「Fatal Attack On Tanker Off Oman Blamed On Suicide Drone: Report」。
    イスラエルが運用している原油タンカーが自爆ドローンの攻撃を受け、2人死亡した。場所はオマーン湾。

 殺された乗組員2名の国籍は、英国とルーマニアだという。

 トラッキング記録によると、被害船の『M/T Mercer Street』号は、7-21にタンザニアのダルエスサラム港を出港。UAEのフジャイラ港を目指していた。そしてオマーン沖152海里で被弾。

 このタンカーは2万8400グロストン。リベリア船籍だが、オーナーは日本企業である。

 タンカーを運営していたのは、ゾディアックマリタイム社。ロンドンに本拠があるが、その会社を所有しているのはイスラエル人の富豪、エイヤル・オフェルである。

 『エルサレム・ポスト』によれば、被弾時に、同タンカーは、空荷の状態であった。

 この攻撃がドローン×セベラル機によるものだと匿名で語ったのは、APの取材に応じた匿名の米国高官である。

 殺された英国人は、水夫ではなく、雇われた武装ガードマンであった模様。アンブリー社という、海賊対策の人員を民間船舶のために派遣するサービス会社に所属している。
 ルーマニア人の方は、船員らしい。

 被弾後、タンカーは、米海軍の軍艦に護衛されて、14ノットで自航して安全な海域へ出たという。

 ※イランの射撃選手がIRGC(イラン革命防衛隊)のメンバーだと報道されている。IRGCは言うなれば第二次大戦中のドイツの「SS/武装親衛隊」。国家に所属する国防軍ではなくて、一政党たるナチスが所有する、党の私兵である。また中国人民解放軍も国家の軍隊ではなく、一政党にすぎない中共党の私兵である。昔のドイツや今のイランは、国防軍とは別建てで私兵が幅を利かしているわけだが、中共の場合は、政党私兵である解放軍だけがあり、国家の軍隊はまったく存在しないのだから、すさまじい。

 次。
 The Maritime Executive の2021-7-30記事「Two Killed During Attack on Israeli-Managed Product Tanker off Oman」。
    攻撃されたイスラエルのタンカーは4万9000dwt で、7月19日にダルエスサラームを出た。
 7-31にフジァイラ港で石油を積み取る予定だったので、船倉は空だった。

 無人機攻撃を受けた時点でタンカーはインド洋北部、オマーン沖にあった。

 イスラエルのテレビ局「チャンネル13」は、この攻撃がイランのドローンによるという政府高官のコメントを引用。

 げんざい、同船は、AISを切っている。

 イスラエルメディアによれば、死んだルーマニア人は船長であった。
  ※ということはブリッヂ直撃か。