米軍はアフガン撤退後のCASをF-117にさせようとしているのではないか?

indomilitary の記者による2021-7-31記事「SDV-1000V Hybrid Submarine ? Above and Below the Surface, Mainstay of Ginseng Country’s Frog Troops」。
 韓国の会社が、特殊部隊を運ぶ高速ボートでありながら、そのまますぐに潜航もできてしまう、特殊装備を開発した。

 インドネシア海軍に所属する「コパスカ」は、訳せば、蛙部隊コマンド。
 インドネシア版のシールズだ。この隊員を奇襲的に任意の島へ送り込むため、セベラル年前にスラバヤ工科大学(ITS)が、「クロック」(鰐)というハイブリッド艇を試作したことがあった。

 「クロック」は、水上ではハイドロフォイル艇となり45ノットを出す。そのうえ、深さ10mまでの潜航もできた。しかしプロトタイプで終わっていた。

 今回、韓国企業「Komarine」(釜山にあるコリアンマリン社)が、このコンセプトを引き継いで、完成度を高めた「SDV-1000W」に結実させた。韓国軍のフロッグマンを敵に察知されずに派遣できる。

 水上ではディーゼル機関、水中では電池モーターで走る。水上を電池モーターで静かに走ることもできる。
 水上最大速力35ノット。水中では6ノットを出す。
 電池はリチウム・ポリマー。
 水上航続距離は200カイリ=370km。

 お客は10人載せられる。シートは衝撃緩和機構付き。
 ペイロードは最大1.5トン。

 C-130でこの艇ごと海上に落下傘で落とし、そこから高速モードと隠密潜水モードを使って、敵が見張っている海域を奇襲的に機動し、コマンドー隊員を上陸させることができるのである。

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 JULIE WATSON 記者による記事「Families of Marines, sailor killed in AAV sinking incident to sue vehicle manufacturer」。
   2020夏にAAV7の訓練事故で溺死した米軍人たちの遺族が、メーカーの「BAEシステムズ」を相手に訴訟を起こした。

 弁護士によると、8人の海兵隊員と1人の海軍水兵は、45分間、AAV7の中に閉じ込められてしまった。
 4人の海兵隊員は、体重をかけてハッチを開けようとしたが無理だった。
 弁護人いわく。もし、ハッチが、内側へ開けられるような構造になっていたなら、隊員たちは、2分間もあれば水中へ脱出できたはずであると。

 ※これが潜航艇であったなら、内開きのハッチという選択は難しいかもしれないが、考えてみれば、AAV7は潜航艇ではない上、大波浪に叩かれながら進むシチュエーションも考えにくいのだから、内開きでもよかったわけか。水中でロックを外せば、水圧で自動的にハッチが開くだろう。

 なおBAEシステムズ社は、海兵隊と3億6600万ドルの契約を結んで、AAV7の後継の新型水陸両用兵員輸送装甲車を72両、製造する予定だが、そのハッチもやはり、AAV7と同じように、外開き式である。
 〔したがってもし水没した場合、水圧のために、とうてい人力では外側へ開くことはできなくなる。〕

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 ストラテジーペイジの2021-7-31記事。
    5年前、アルゼンチンのEEZで密漁していた中共のトロール漁船をアルゼンチンのコーストガードが撃沈し、船長以下5人を海から拾い上げて逮捕した。中共はこれに文句をいわず、後で、こっそりと、船主に補償したようである。

 中共の海賊トロール漁船800隻が蝟集してくるのは「ショートフィン・スキッド」(大西洋烏賊)の好漁場。みんなAISを切っている。

 ※イカを釣るのではなく網で獲るのか……。

 GDPの3.5%を漁業で稼いでいるアルゼンチンとして、到底、看過できる犯罪ではない。

 中共海賊の手口はこうだ。まずアルゼンチンの地元漁民がイカを追いかけて集まっている海面を、そのAIS情報を頼りにつきとめる。そして夜間、EEZ内に突入してトロール網で烏賊を根こそぎに捕獲し、夜が明けないうちにEEZ外に逃れ去るのだ。もちろん、自船のAISは切っている。

 AISを切るだけではシラを切れない場合の用意として、中共漁船は、GPSを騙す電子妨害装置も備えている。これは中国では比較的に安価に買えるものらしい。この欺瞞装置を使うと、AISトランスポンダーのデータは、船がじっさいにはアルゼンチンEEZ内に居るのにもかかわらず、あたかも公海上に所在しているような内容に書き換えられて送信される。

  ※関係ないが、2018年から米国では「Robotic Swimming Lure」というものが売られている。その前から、高級玩具として、魚そっくりの、泳ぐロボットが市販されていたのだが、ある人が、それにルアー針とテグスをつけたらどうだろうかと発想した。これが大成功。塩水でも問題なく、深度10mまで設定できる。間欠的に泳ぐので、不自然なパターンは示さず、いかにもホンモノらしい。充電式の電池は2時間くらいもつ。大小2サイズあり、大きな5.25インチ型は44ドル95セント。小さな2.6インチ型は、39ドル95セント。そこで考えたのだが、玩具サイズの無線操縦ボートと、この「魚形ルアー水中ロボット」を組み合わせれば、ヒット直後に垂直にルアーを引き上げるので「根がかり」することもないじゃないか。その玩具ボートをいわば「浮き」と看做し、その玩具ボートにテグスをつけておいて、頃合を見て岸からリールでたぐりよせれば、一丁あがりだ。ボートには下方視察カメラもつけるとよい。テグス経由で信号を受け取れるだろう。