全米ライフル協会はなぜ「アフガンの民衆のために銃を贈ろう」と言わないのだ?

 Tim Kelly 記者による2021-8-17記事「As Taliban takes over, some swap iconic AK-47s for made-in-America rifles」。
  タリバンが、それまで手にしていたカラシニコフを捨ててしまい、政府軍から奪ったM4を誇らしげに携行している動画がツイッターなどに大量に投稿されつつある。彼らはとっくに承知しているわけだ。どっちの銃が高性能であるのかを。ロシアのメーカーにとっては悲しいニュースだろう。

 ※自国がそれまで支援してきた外国政体が崩壊しそうなとき、とりあえず、当地にどんな武器弾薬を残置しておいてやれば、住民たちの福祉に直結するのか、そこまで頭が回らないのなら、軍人アドバイザーが何千人もいるはずの合衆国政府として、情けないこときわまりないだろう。タリバンの圧政がもし予想されるなら、弱者が各人で自衛ができる、コンシールド・ウェポンや手榴弾をわざと大量に残しておいてやるというのが当然の結論であったはずだ。町じゅうの無数の地下室の中に。女子供が袖の中に隠し持っても外見では目立たず、夜間に発砲音を十分にサプレスできることが大事だ。基本構造は、単発ピストルで十分である。問題になっている通訳とその家族にだって、小型高性能拳銃を渡すことはできたはず。バイデン政権はそういう準備をまったくした痕跡がない。軍人アドバイザーが、揃って無能なのではないか?

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 indomilitary の2021-8-15記事「Unwilling to ‘asset’ the Taliban, the US Deploys B-52 Bombers to Destroy Military Bases」。
   アフガン第二の航空基地にして、NATOの独軍の本拠地も所在したマザレシャリフ=キャンプ・マルマルに放置されている各種軍用機をみすみすタリバンに進呈することをふせぐため、空軍は、B-52Hを飛ばして同基地を猛爆するというツイッター書き込みが8月15日にあった。

 特に、A-29BとAC-208B(コンバットキャラバン)を、渡したくないらしい。

 ※けっきょく、実行しなかったようだ。というか、ただのルーモアだね。

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 Sommer Brokaw 記者による2021-8-16記事「Unmanned systems used to detect mines in U.S. Navy’s Large Scale Exercise」。
   硬性のゴムボートから、無人の水中ヴィークルをあやつり、それで機雷をハントさせるという実験を、米海軍が始めた。

 ※米軍の頭はとっくに、対支戦争に切り替わっているのである。アフガンは過去の話だ。

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 Stuti Mishra 記者による記事「Snake bites man in India, man bites back and kills it in bizarre ‘revenge’」。
    インドで、ある男性が夜、帰宅したら、暗闇でヘビに足を噛まれた。
 そこでその男性は、報復としてみずからヘビに何度も噛みつき、その場において殺したという。

 ヘビは「クライト・スネイク」という毒蛇。全長1m弱で南アジアに分布する。

 毒はたいしたことなかったらしく、治療は民間療法で十分であったという。
 いちおう、人を殺すこともある毒ヘビなのだが……。

 インドでは、毎年、5万8000人がヘビに噛まれて死んでいる。もちろん、世界一である。