各国がカブールに臨時便を派出している。日本政府/空自は何の協力もしなくていいのかい?

 Andrew Greene 記者による2021-8-18記事「Afghanistan rescue flight carrying Australians lands in UAE, with more Kabul evacuation missions planned」。
    豪州軍が同国人のエバキュエーションのために飛ばした輸送機の第一号がカブール空港に達し、26人をピックアップして、UAEの空港まで送り届けた。

 乗客は豪州民間人の他に、豪州政府発給のヴィザを所持するアフガン人も混じっていた。
 こんごさらに、同様のエバキュエート便を出す。トータルで600人をアフガン国外へ空輸する予定だ。
 アフガンに長期居住している豪州人や、契約社員など。

 RAAFが派遣した飛行機は、C-130であるらしい。

 豪州政府は、3000人以上のアフガン人に人道ヴィザを発給するつもりだった。今年じゅうに。
 このヴィザ発給をむやみやたらに拡大するつもりは豪州政府にはない。正式のヴィザ無しの者など論外だ。

 C-130には、だいたい120人のお客を乗せられる。もしC-17であったなら、134人分の椅子があるようだが。

 次。
 Eleanor Watson 記者による2021-8-17記事「Human remains found in wheel well of U.S. military aircraft that departed Afghanistan」。
   月曜日、カブールからカタールのアルウデイド空軍基地まで飛んだC-17の車輪収容スペース内から、着陸後に、屍体×1を回収。
 この機体は、タキシング中に無数のアフガン人に囲まれていた例のビデオに映っていた、あの機体である。

 この機体がハミドカルザイ国際空港に着陸したのは月曜日。装備品を届けに来た。

 その積荷をぜんぶ卸す前に機体を数百人の群集が包囲した。すべて便衣のアフガン人。
 クルーは一刻も早く離陸すべきだと判断。
 荷室内には、1人のアフガン民間人も乗せなかった。

 死骸を取り集める作業と、捜査のため、この機体はしばらく、拘置されることになった。
  ※ハッキリとは書いてないが、車輪が油圧で収納されるときにこの密航者は圧死したのではないかと思われる。あるいは、車輪は惰性で高速回転していただろうから、それに触れてすりつぶされたのかもしれない。

 空輸コマンドは、同様事件再発防止の方策を考えちゅう。

 ※群衆が蝟集している中をタキシングするというのも機長の大胆な判断だが、あそこで誰もエンジンに異物を投げ込もうとはしなかったところに妙に感心してしまった。もちろん、そんなそぶりを見せる者がいたら、瞬時の躊躇もなくその場で射殺されていただろうことは確実である。