Matt Mathers 記者による記事「Afghanistan: Taliban ‘tortured and massacred’ men from Hazara minority on march to Kabul」。
タリバンが国内の非パシュトゥーン族に対する弾圧を開始している。
カブールの南西90マイルのガズニ地方では7月にすでにハザラ族を殺害している。
アムネスティが集めた情報では7月4~6日にガズニのマリスタン行政区で9人のハザラが虐殺されている。
タリバンは村を襲撃し、村民は山へ逃げたが、食料がなくなり戻ってきた。するとタリバンは家屋内で待ち伏せしていて、銃撃を加えたという。
6人はタマに当たって即死。3人は拷問された末に殺された。
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2021-8-21記事「Briton and wife beaten at Taliban checkpoint while trying to flee Afghanistan」。
アフガンから脱出したイギリス国籍の夫婦の話。
大使館からメールで、カブールのバロン・ホテルに来いといわれた。エバキュエーションの航空便はそこで搭乗手配するというので。
そこで夜間に自動車で向かったが最初の検問所でタリバンによって戻らなければ殺すといわれた。
さらに脅しとして車に銃弾を射ち込まれた。
驚いた女房が車から飛び出るとタリバンが殴打しはじめた。それを止めようとしたら亭主も打擲された。
バロン・ホテルまでの間には検問所が3箇所もあるのである。
この間抜け夫婦はわざわざ8月前半に新婚旅行でアフガニスタンにやってきて、来週、英国に戻る予定であったのである。亭主はマンチェスターのレストラン主人。
直接カブール空港に行く方法はダメだと分かっていた。空港の周囲は米兵が警固しており、米国籍でない者は何国人だろうと中に入らせないからだ。だから英大使館による事前斡旋が必要なのである。英軍人がエスコートすれば、空港に入れるのだ。
道路には女子どもの姿は皆無。バザーはかんぜんに閉鎖されている。よってペイフォンの支払いができず、インターネットにアクセスできない。往生した。
病院も職員は逃げていて無人である。夫妻は負傷していたが、誰にも手当てしてもらえない。
英外務省いわく。日曜日いらいすでに2400人以上の英国人やその関係アフガン人を国外脱出させている、と。
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AFPの2021-8-20記事「Attack targeting Chinese nationals in Pakistan kills two children」。
金曜日にパキスタン南部で自爆テロがあり、子ども2人死亡。また、中国人1名が負傷した。
場所は、中共が買いきってしまって大拡張工事中のグワダル港である。
狙われたのはシナ人労務者たちが乗った車両。たまたま道路脇で遊んでいた子どもが巻き添えを喰った。
なにしろ建設土木の仕事もぜんぶシナ人でやるものだから、地元の失業者には何の恩恵もない。それでシナ人たちは憎まれている。
先月には、パキ北部で、中共領までつながる予定の新道建設のための測量調査をしていたシナ人技師たちが乗ったバスが爆弾で吹っ飛ばされ、9人が死んでいる。
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AFPの2021-8-20記事「Facebook unveils curbs for Taliban-seized Afghanistan」。
フェイスブック社は、アフガニスタン国内の全ユーザーにメールを送信し、どうやってユーザーの投稿をタリバンの目から隠せばいいかを教えた。すぐにインスタグラムについても同様のガイダンスを送信し、アカウント保護の方法を知らせるであろう。
すでに同社は、アフガニスタン国内所在者については「フレンド・リスト」は見られないようにした。アカウントのサーチもできなくした。
※いちばん戦戦兢兢としているのが、うかつにも逃げ遅れてしまったアフガニスタン政府軍の空軍パイロットだ。徹底捜索されて家族もろとも拷問死させられるのは確実なのである。昭和20年に九州大学医学部のキャンパスに降下してしまったB-29乗員はどうなるかを想像すればいいだろう。こうして米国流のCAS主義は、ついに破綻してしまった。
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AFPの2021-8-19記事「OnlyFans will ban ‘sexually explicit’ content, but keep nudity」。
パンデミックのロックダウン中に英語圏で人気が上昇していた英国のサイト「オンリーファンズ」。ユーザーは全世界で1億3000万人にのぼる。
火曜日に新方針を声明。えっちネタを排除する。
なんとこのサイトにおいてはすでに200万人以上もの「コンテンツ・クリエーター」が、エロビデオやエロ写真で金を50億ドル稼いでいるという。それを禁じた。
つまり今後は、料理だとかヨガだとか音楽演奏だとかの投稿しかできないわけ。会社は、これからはフェイスブックのような高級ブランドに脱皮しようと、舵を切ったのだ。
実は、オンリーファンズの恩恵を蒙ってきたのが、ポルノスターたち。じぶんのコンテンツでじぶんの収益を集めることができたのだ。しかも、じぶんの知名度をひろめる宣伝にもなった。
同様、セックスワーカーたちも、このサイトによって、直接に小遣いを稼ぎ、さらにじぶんの商売の宣伝もできていたのだ。
それが、できなくなる。
※初の記者会見したタリバン幹部たちが異常に若く、かつ、オタクっぽいと思ったのは俺だけ? 海外ネットでは次のような指摘もある。大統領官邸で記念撮影したタリバン兵士たちの右手食指の置き方が、まさに米軍がアフガン政府軍兵士を教育した執銃作法に則っていると。
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Seth Robson 記者による2021-8-20記事「Debut summer for Navy’s Triton drones flying from Japan」。
三沢に所在する米海軍の「MQ-4C トライトン」。すでにこの夏は20回もミッション飛行したという。
この機体の本籍地は、フロリダ州ジャクソンヴィルの「海軍第19無人哨戒スコードロン」。
三沢には5月に飛来した。いま、グァム島にも1機あるが、それももうじき、三沢へやってくる。
三沢には、リモコン操縦士が4人、詰めている。ただし担当するのは離発着だけで、巡航に入ったら、操縦はジャクソンヴィルで引き継いでいる。
三沢には、海軍の「P-8A ポセイドン」もいるし、「EA-18G グラウウラー」もいるし、米空軍のF-16、空自のF-35Aもいる。一大基地だ。
トライトンの地上整備員は80名ほど。
空軍の「RQ-4 グローバルホーク」は、今はヨコタ基地にある。本拠地はグァムだが、ときおり、日本本土に展開するのだ。
グァム基地からのトライトンの哨戒は、2020-1からスタートした。
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William Cole 記者による2021-8-20記事「Fast-moving Hawaii Marines coordinate strikes on target ship off Kauai」。
シンクエックス、すなわち廃艦に対するミサイル実射撃沈訓練が、ハワイのカウアイ島沖で15日に実施された。
標的にされた廃艦は『USS イングラハム』。フリゲートである。カウアイ島から60海里沖に置いた。
今回は、陸上の海兵隊の砲兵部隊が、NSM=「ネイヴァル・ストライク・ミサイル」を2発射。
100海里以上飛翔させて、命中させた。ただし無炸填。
※1発で轟沈してしまっては、データも取れないし、続く他のミサイルの標的がなくなってしまう。
この海兵隊は、オスプレイおよびホバークラフトによって射場に到着し、カモフラネットの下で緊急展開し、すぐに地対艦ミサイルを発射した。そのような実戦的なシナリオが、中共に対して誇示された。
さらに、その海兵隊から、目標情報を、後方海中のSSN『シカゴ』、空中の「P-8」、そして海兵隊航空隊所属の「F/A-18 スーパーホーネット」にも、電送できることが、確認された。
『シカゴ』はこの情報をもとに「ハープーン」を1発発射した。
スパホは、ハープーンを2発、発射した。
海兵隊が地対艦ミサイルを発射したランチャーは、無人トラックであった。このランチャートラックは、有人のトラックに自動で続行して走る。こうすることで、敵がランチャーを先制破壊することをきわめて難しくし、もし敵のミサイルが発射台を直撃できたとしても、隊員は誰も死傷せずに済む。
シンクエックスは、海洋汚染を防ぐため、最低6000フィートの深さの海域でなくては実施できない。最寄の島からは50海里以上、離す。
※もちろん、油脂は全部、抜いておく。
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ストラテジーペイジの2021-8-20記事。
ロシア軍機が米国製の民間用GPS受信機をコクピット内に置いているのは、その精度が民生レベル限定であるにもかかわらず、ロシアのグロノス航法衛星情報よりもずっと正確で頼りになるからなのだという。
ガーミン社製のポケットサイズの受信端末。
※ハイパーソニック弾を完成できても、自国の誘導電波をまったく頼りにできないのなら、どうやって命中させるの? ――という話だ。