ちょっとローマ史またはギリシャ史に詳しい人にお尋ねします。

 A. Wess Mitchell 記者による2021-8-22記事「A Strategy for Avoiding Two-Front War」。
    21世紀に米国が直面するかもしれない、核戦争の次に悪いシナリオとして、対露と対支、2つの戦争が同時に始まってしまうこと、がある。

 ※おたずねしたいこと。《同時に二正面で戦争してはならない》と、誰が最初に言ったのでしょう? その初出が知りたい。ラテン語のフレーズをあつめた英文サイトをAの項目からVの項目まで読んでみたのですが、出ていませんでした。

 日露戦争後の1907年に英露協商が成立した。
  ※これでアフガニスタンの勢力範囲が画定され、英露は、対独に関して同盟者となった。

 レーガンがレイキャビク会談で成果を収め得たのも、ロシアがアフガニスタンから敗退した後だったから。

 今のロシアもウクライナで大敗すれば、米国には同様のチャンスがあるだろう。

 ※わかってない。対米核パリティを保持しており、且つ、石油アウタルキーのあるロシアは、同時複数正面での低烈度戦争を、永続させることで、プーチン終身独裁を保証する「安全・安価・有利」な国内政治ができているのである。これは「プロスペクト・コンシャス」理論から説明ができる。熊プーも三代目も、このプーチンの立場に倣いたくて必死なのだ。読者は次の兵頭の新刊を待て!

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 Joseph Trevithick 記者による2021-8-22記事「What The Civil Reserve Air Fleet Is And Why It’s Been Activated For The Third Time In 70 Years」。
    米国の「シヴィル・リザーヴ・エアー・フリート」(民間予備空輸部隊)は、24社からなる。
 国家(直接には、米軍輸送コマンド)から召集がかかると、24時間以内に、飛行機材を、クルーを揃えて提供する。
 今、カブールからの脱出輸送、さらに、カタールやドイツからの移転輸送に、投入されつつある。

 いまは「ステージ1」レベルの召集だ。これは「ステージ3」まであるのである。
 アメリカン航空、アトラス航空、デルタ航空、オムニ航空の4社が、3機づつ、提供している。
 さらに、ユナイテド航空は4機、ハワイアン航空は2機を、徴傭せしめるであろう。

 その機種については、ペンタゴンは非公開方針である。

 このような制度が創られたのは1951年12月であった。1948に始まり1949-5に終わったベルリン空輸大作戦の経験が、きっかけだった。

 米軍空輸コマンドと、この契約を結ぶかどうかは、各社の自由裁量である。
 ただしインセンティヴとして、この契約を結んでいる航空会社は、平時において、米軍御用の輸送業務の発注を、優先的に得ることができるのだ。

 各社が常にこの任務用として準備を整えておかなければならない機材の数、クルーの数などは、すべて厳密に決まっており、米軍輸送コマンドは、ときどきその「現況検閲」もやっている。機材はとうぜんながら、外国会社の所有であってはならない。

 現状、最大動員可能機数は、450機という。うち413機が現役で国際線を飛んでいる。37機は、国内便である。
 この数字は毎月、変動がある。

 近年では、1990年の湾岸戦争と、2003年のイラク占領作戦のときに、この制度が発動された。

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 Jennifer H. Svan 記者による2021-8-21記事「‘Waiting for the next step’: Thousands of Afghanistan evacuees find temporary home at Ramstein Air Base」。
    ドイツのラムステン空軍基地内には日曜日の朝までに5000人の脱出民村ができた。

 テント150張に仮収容している。

 金曜日の午後から、日曜日の朝までに、20便の軍用輸送機&チャーター機が飛んできた。多くはカタールからである。つまりカブール→アルウデイド(カタール)→ドイツという搬送リレー。

 次。
 David Choi, Seth Robson and Joseph Ditzler 記者による2021-8-23記事「US bases in Japan, South Korea ‘stand ready’ to assist Afghan evacuees」。
   ※何のソースも伴わないルーモアを記事にしようという、いかにも韓国人がやりそうな仕事に、セス・ロブソンがつきあわされている。韓国だけで騒げばいいのに、いちいち日本を引き合いに出す。

 ラムステインに5000人溜まってしまい、それを掃かせるため、韓国と日本の米軍基地に持ってくるかも。
 在日米軍に確かめたら、根も葉もない話だった。

 土曜日いらい、カブールからは8000人が60便で運び出された。日曜日にブリンケンが挙げた数字。
 7月末から連れ出した総人数は3万人になるという。軍用機とチャーター便により。
 8-14からだと、1万7000人だという。これは日曜日にDoDが公表した数字。

 ブリンケンいわく。第三国(カタール&ドイツ)から、18の民航機を使って、セキュリティチェックを済ませた乗客を他所へトランジットさせるつもり。

 これについて24ヵ国くらいが協力を申し出ている。

 ドイツまたはカタールから脱出者を搬入している米本土内の基地は、テキサスのフォートブリス、ヴァジニアのフォートリー、ウィスコンシン州のフォートマコーイである。

 次。
 Dave Makichuk 記者による2021-8-22記事「DARPA’s ‘guided bullets’ are a sniper’s dream」。
   新兵でも移動的に対して初発から皆中させられるようになる魔法の弾丸。

 12.7ミリ弾を誘導弾にしたというのだが、方式についてはDARPAは公表をしていない。
 しかし複数のウェブサイトが、弾丸頭部に光学センサーがあり、弾道変更は弾尾の空力フィンによる、としている。
 つまりレーザースポットして、その乱反射源にホーミングさせる仕組みである。

 開発したのは、加州の「テレダイン・テクノロジーズ」社。製品名を「EXACTO」という。

 発射直後に突風が吹いた場合、誘導は失敗するという。しかし、ドローン迎撃には、この弾丸はとても便利だろう。

 ※ハイパーソニック弾の終末迎撃に、このコンセプトの拡大版が有効ではなかろうか? 照準のレーザーには、標的のスポッティングと同時に、標的内臓のセンサーを幻惑・損壊させる毀害力をも、ともなわせるのである。ただ、実体弾を発射するので、都市防空用にはチト使い難い。軍艦の個艦防御手段には、なるだろう。

 DARPAの公開情報によると、この魔法の弾丸は、初速は既存の12.7ミリ弾「M33」と変わらない。そして誘導は300m以遠で可能になるという。

 ※このまえ録画で見たCS番組でえらく感心したことがある。露軍の特殊部隊に供給されている最新のAK小銃のマズル前端のリング部分に、前から見たときに十字溝が大きく刻んである。これで何をするのかというと、兵士が匍匐して、行き当たった鉄条網に銃口の先を押し付けると、鉄条網がこの溝に、とらえられて緊張する。そこで銃弾を1発発射すると、鉄条網が切れるのである。「天才かよ!」と思った。もちろんマズル部にはその後方に有孔アタッチメントがエクステンドされているので、バレルが異常ガス圧で膨張してしまうこともない。なんで今まで誰もこれを考えつかなかったんじゃ! ワイヤーロープのようなものを、急いで切り離さなければいけないという咄嗟の場合にも、この些細な工夫が、大重宝するであろう。