亭々亭。

 Jen Judson 記者による2021-9-14記事「Congress wants answers on how DoD is solving a hypersonic weapons detection gap」。
   ロシアがICBMに「アヴァンガルド」ハイパーソニック滑空RVをとりつけるようになったので、このさい、米本土の北方を見張る早期警戒レーダー網を、刷新する必要があるという意識を、連邦議会の議員たちは持ち始めている。この北方警戒レーダーは建設されてから40年も経っていて、ハイパーソニックで滑空機動する再突入体への対処はできそうにない。

 ハイパーソニック巡航ミサイルが今後、高度500フィートの超低空を飛べるようになったらどうなるか。
 その飛翔体の周りにプラズマの鞘ができるので、レーダー波が跳ね返ってこない。探知できなくなる。

 宇宙から赤外線センサーで見張る手もあるが、超低空を飛翔されれば、地表が発しているIRとの識別が難しくなる。

 ※現状、ハイパーソニック・グライドを高度3万m未満で延々とやらせようと思っても、空気抵抗によりその飛翔体が溶けてしまうか、さもなくば速力を失って近弾になるだけだろう。もし「プラズマの鞘」とやらが空気抵抗も減らすことができるのなら、話は変わってくるが、仮の話、そうなるとこんどは都市に対してすら照準がつけられないずだ。だって抵抗がないのだから、いつまでも落下してくれぬわけだよ。もし、低空滑翔を始めてから水平に600km以上飛び続けるとすると、逆にどんどん高度が上がって目標の都市上空を通り過ぎてしまう。なぜなら地球は丸いからだ。月面で高速ライフル弾を発射するようなもの。そのタマをどうやって狙った地点に落とすつもりなのか?

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 Stavros Atlamazoglou 記者による2021-9-13記事「Mark 9 SDV: The SEALs’ mini-sub that packed full-sized torpedoes」。
   シールズの中でも最も世間に知られていない部門が「デリバリー・ビークル・チーム」だろう。
 特殊作戦を実行する兵員をミニ潜航艇を使って水中経由で某地へ送り込み、あるいは某地から水中経由で回収してくるのが任務である。したがって目立ちようがない。

 フロッグマンを最初に戦力化したのはイタリアと英国で、WWII中の話だった。

 米海軍のSDVチームは1980年代につくられた。

 古い「マーク8」SDVが今日でも使われている。
 そしてとうとう最新型が登場。「マーク11」浅海戦闘潜水艇(SWCS)および、「乾式戦闘潜水艇」(DCS)という。
 ※その詳細はこの記事では分からない。以下、この記事は、「マーク9」の解説だけをする。

 「マーク9」SDVは、2名のシール隊員(将校と下士官)が艇の前半分にサイドバイサイドに伏せた姿勢でとりついて操縦する。そして敵港内でさまざまな工作ミッションを遂行する。

 艇の後半部分は荷室で、兵装を納める。
 吸着機雷が使えないときは、ミニ魚雷を使う。

 このミニ魚雷は潜水艦用の「マーク37」魚雷である。「スタンドオフ・ウェポン・システム」と称する。
 この魚雷は13マイル駛走するが、操作をするシールズ隊員が破壊対象を目視できる距離内でないと役に立たない。爆発頭部は330ポンドの「HBX-3」炸薬である。

 マーク9SDVは電池モーターでプロペラ2軸を駆動する。
 ソナーと航法装置を備え、発進した潜水艦(攻撃型原潜)の位置まで確実に帰り着くことができる。

 マーク9の外見は、魚の「舌平目」を大きくした感じ。
 実物は「ネイヴィー・シール・ミュージアム」に1隻、展示してあるので見学できる。

 水中でSDVにしがみついているあいだ、シールズ隊員は艇付属ボンベの空気を吸っているが、艇から離れるときは「ドレイジャー呼吸装置」を使う。これはあぶくを放出しないアクアラングだ。

 SDVは、原潜で運ぶ他に、ヘリコプターで洋上を運搬して、敵岸よりやや沖で、海中に投入するという運用もできる。

 じつは、SDVのマーク9は、魚雷を使える機能以外はマーク8と大差がないというので、1980年代後半に、お払い箱にされてしまった。

 ※その魚雷が、この方式では、とても実用にはならなかったということか。

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 Olivia B. Waxman 記者による2017-9-12記事「This Is How Telethons Became a Fundraising Tradition」。
   テレソン=TVマラソンは、NBC放送局が、1949-4-9から4-10にかけて放映したのが世界初である。
 ホスト司会者は、コメディアンのミルトン・バールだった。

 この16時間で110万ドルの寄付金が集まった。今日の価値に直せば1100万ドルぐらいか。

  ※またユグドアのご支援をお願いします。


(管理人Uより)

 右や左の旦那様、ユグドアの事はこちらに記載しております